第16話 別れの予感
カナタと暮らしはじめて、どのくらいたったのだろうか。
すっかり成猫になったカナタは、子ネコの声じゃなくなり、縦にも横にも大きくなった。
最近は外出が増えて、三日に1度しか帰って来ない。カナタにも、彼なりの世界があるのだろうと思った。
亜希子は、外国人の友達が増えたみたいでよくパーティーに出掛けた。
僕は会社を辞めて、フリーになり自宅で仕事をするようになった。最初はどうなるかと思ったが、少しづつ顧客も増えてきた。
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