第15話 すれ違い

亜希子は、自分には夢がないと僕を羨んでいて、私も何か目標を持ちたいと言って英会話教室に通い出した。


“アキの夢って何?”

”それは、まだ内緒。“

“えーっ、教えてくれよ。”

”まだ、コレからだから秘密なの。“


ニューヨークに憧れていたので、アメリカに行きたいんだと思っていた。


何時も亜希子が待っているのが日常になっていたけれど、帰りが遅い日もあり僕が待つ事が多くなった。


カナタも盛りが着いたようで、帰ってこない日もあった。僕らは、すれ違う事が増えてきて、何となく不穏な空気が漂っていた。

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