第10話 亜希子の告白

机に座り小説に没頭していたら、背中からホロ酔いの彼女が抱きついて半泣きしながら言った。


”私はもう26才だし、バツイチだし、誰も相手にしれくれないわ!“ 彼女のいきなりの告白に僕は戸惑って、“えっ、どうしたんだ!具合が悪いのか?”と意味不明な言葉を放った。


年下だとばかり思っていた彼女が、僕よりひとつ年上で、バツイチだったと初めて知った。


その夜を境に僕らの関係性が少しづつ変化してゆき、半月後には友達から恋人へと変わっていた。


彼女が僕の家に棲み着くまで、そう時間はかからなかった。

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