ボクとカノジョと猫のカナタ

第11話 同棲生活

人見知りのカナタが何故か亜希子には直ぐに懐き、ボクとカノジョとカナタの生活が始まった。

僕は彼女と同棲するのが初めてで最初は身の置き所がなく、今日も忙しい等と何かと理由を付けては、度々会社に泊まっていた。

僕が余りにも家に帰って来ないので、しびれを切らした彼女が、夜中に突然会社に尋ねて来た事もあった。

やがて同棲生活にも慣れてきて、亜希子が家にいるのが当たり前になり、慣れてみると同棲生活も悪くない。

彼女は小食なのだが、僕は大食らいだったので、彼女は山盛りの夕食を作って僕の帰りを待っていた。