第2話 王座の間と頂点
「ここに俺座っていいのか?なんかめっちゃ豪華だけど」
「はい、マスターのために用意しました。」
何をするんだこれから…静か過ぎて怖いんだが…
ザッ!ザザザッ!
「「「「おかえりなさいませ、マスター」主」エイト様」ご主人様」
え、、なにこれ。俺なんか悪の帝王みたいな立場にいるんだけど。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。なんでいきなりみんなしてこんな豪華な部屋でこんなことしてるんだ?」
「マスターを見つけましたらお迎えしてこの部屋で復活の儀をしようと話していました。そしてマスターに今後の活動についての指示をお願いしたく思っております。」
「俺別にここのマスターじゃなくていいよ!?ルーナもいい感じに団員のみんなをまとめられてるようだし、俺みんなのこと置いて出ていったし」
「いえ、マスターは他国での活動に忙しかったのは十分承知です。私どもに指示をしていただければ世界だっていずれ手に入れて見せます」
えぇ…なんか5年の間に誤解が大きな誤解になって世界転覆しそうなんですが、、、
ん〜なんか穏便に済むような指示を出せばいいか。人に害を与える魔物の討伐とか…魔物…魔物…あ!※魔王!魔王討伐はどうだ?!
※魔王 魔物の頂点に君臨し、白龍よりも上のランクに存在するもの。今まで数々の種族から精鋭がやってきてあいつに挑んだが、誰も帰ってくることはなかった。
そして最近になって魔物が沢山の種族の領地を奪っていき今では世界の30%は魔王軍の領地にされている。
いやでもそんな危ない奴らと戦わせるわけには…魔王を刺激せずに少しずつ魔王軍の領地を奪え返すのはいいんじゃないか?!
「じゃあ、四威神の中の1人と何人かで魔王軍の領地を取り返しに行こう。」
「「「「…」」」」
あれ?これだめ?
「素晴らしい案ですマスター…!魔王軍の領地を手に入れることで全種族への借りを作り魔王を倒し、魔王の代わりに支配をするのですね?」
皆んながこちらを期待の目で見てくる
「え、いやちが、」
「主はやはり私の予想を大きく超えてくる!私の王子s、お師匠様です!」
なんか一瞬王子様言おうとしてなかった?
「エイト様…一生一緒…お側にある…」
任務と関係ないぞ!?
「ご主人様と一緒ならどこへでも行く〜♪早く私達の邪魔者達を滅ぼしにいこー!」
なんか目的違うぞ……?
「みなさんも、この計画に賛成ですよね?」
『はい!!!!!』
え?もしかしてこの子達全員こんな感じなの?
「ルーナ…この団員ってどうゆう条件で入れたの?」
「え?勿論強さは必要ですから、Bランク冒険者以上の者は必須で、あとはマスターに忠誠を誓い、一生を捧げられる者です」
「…ん?いや、そんなこと承諾するやついたのか?」
「シエラにマスターがどれだけたくましく素晴らしいかをBランク以上の者へ教えてそれでもついていきたい者だけ厳選しました。その他の者達にはフィアンにそのゴミどもにあるトラウマを植え付けました」
うん、間違いなくこのギルドやっばいね。なんか取り返しつかないとこまできてる気がする。あとトラウマが気になるけどなんか聞いただけで俺もトラウマになりそうだからやめておこう。
「じゃ、じゃあ四威神以外は一度この部屋から出ていってくれないかな?誰が魔王軍の領地を奪い返しに行くか話し合うから。」
『はっ!!!』
協調性よすぎだろ…さっきの食堂にいた子達とは思えないな…
バタン!
「じゃ、どんな決め方でもいいから決めてくれないか?ずっとはきついだろうから2週間交代にしようと思ってる」
「とりあえず私は最後がいいですご主人様〜♪」
「あ!ずるいぞ!毎回毎回ご主人様に甘えればいいって問題じゃあ!」
「私も…最後が…いい…エイト様…」
〈フレアの爆発しそうな胸とフィアンの小さくも愛くるしい胸に挟まれたエイトは理性を失いかけていた〉
「あなた達!マスターが困ってるわ!ここは公平にくじ引きをしようではありませんか」
「そ、そうだそうだ!」
「シエラこうゆうときだけ真面目になるわよね、昨日も部屋でモゴモゴモゴゴ」
「あははは、なんでもありませんよ主!」
「ま、じゃあくじにしよっか。公平にするために俺が下で作ってくるよ。数分で持ってくるからここでゆっくりしてて
キィー、バターーン!!
「…」
「…」
「…」
「…」
「ご主人様はやっぱりかっこいいなぁ♪私がたまにふさわしいよね!」
「黙って盛り犬…エイト様を困らせたら…殺す」
「なにー?あんたこそ今日ご主人様のベッドに入り込むとか頭おかしいんじゃないの!?迷惑かけてるのはどっちよ!」
「また始まった…」
「そうね…」
ギャーギャーワーワー!!!!
「魔王軍か…最近激しい侵略をしてきて依頼が飛び交ってたからそろそろ罰を下す時期かと思ったら主が案を出してくださったから助かった。」
「去年も魔王軍の幹部である
バチバチバチ
「ってまずい!そろそろ2人の魔力のぶつかり合いで※魔素爆発が!!」
※魔力の素である魔素が2人の勢力によって衝突すると、その中の魔素が混濁して大爆発を起こす現象。かなり魔力が大きく互角ではなければ発生しない。
「シエラ!お願い!」
止めるために魔法を使うのはご法度で、3つの勢力になってしまい、魔素爆発の2倍以上の爆発が発生するため、仲間同士の場合は魔法使いじゃないものに任せた方が良い
「業火斬!!《ごうかざん》」
「ってちょっと!室内だから火は!」
その瞬間奇跡とも言えるべきか、魔素爆発が発生し、剣聖であるシエルの繰り出した業火斬と合わさり、通常の5倍の爆発が起こった。
ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
………………パラパラパラ…
タッタッタッタッ
「どうした!?なにがあったんだ?」
「ご主人様!この雌猫が先に攻撃してきました!」
「違う…!この盛り犬が…!あとシエルも…」
「な!私は助けようとしたのだぞ!??!」
その後ルーナに事情を聞きとりあえず罰として3人で最初の領地奪還作戦に行ってもらうことにした
そして王座の間は作るのに500万ゴールドかかり修理するのにも300万ゴールドかかったとあとから聞いて、当分はあの3人には料理以外の家事を任せることにした。
−−−−−−−−−−−
1週間後
「それじゃあ行ってきます主、ルーナ、そして残った団員のみんな」
よかった、シエルは反省しているようだ
「うぅ…!ご主人様〜〜帰ってきたら絶対一緒に夜明かそうねー!!」
フレアは1ヶ月コースか?
「…すいません…迷惑かけました…」
フィアンも反省したようでよかったな
「フレアが」
反省してないなこいつら………
結局3人と、他の団員5名と行く事が決定した。まずはエルガルド王国の端にある森を抜けて、魔王軍の領地を奪還するようだ。
そして俺も今日で泊まり込みはおしまい。
俺も俺でそろそろ稼がなくては堕落した日々になってしまう。
「では、マスター、私どもはなにをしましょうか」
「俺はまたロアマス帝国で動いてるからそっちもそっちでルーナが指示出していいよ」
「あ…今日で終わりですか…」
そんな寂しい顔されても…俺も男だしずっと住まわせてもらうのは気がひける。
「今日、あと1日だけでいいので泊まりませんか?わがまま言ってすいません…」
「んー…まぁいいけど明日はもうその注文受け付けないから。俺も俺で忙しいし」
嘘は言ってない、俺も冒険者活動たくさんやるから忙しいからな
「ありがとうございます!」
すぐ笑顔になるな、俺じゃなかったら完全に世の中の男はオチてるね。
次回!ルーナとの1日
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