街
「ゴンベエ!
なんでその女とベタベタしているのよ!
てゆうかなんでその女はここにいるのよ!」
レベッカがワシの腕を抱えているリリスを見て叫ぶ。
地下のおなご達を脱出させて一階のハム殿のところに向かうと何やら揉めていた。
ハム殿に聞くと汚されたことに耐えられなかったのか自殺をはかろうとしたおなごが何人かでたようだ。
ワシはそのおなご達のもとへいき妖術を使い、
クレアと同じような反応みせたので同じような説明した。
一人のおなごにテントにいるレベッカを呼んで来るように頼み、レベッカを待つ。
こちらに来たレベッカに妖術の話をして、
テントの中にいるおなご達に説明するようにお願いした。
すぐにテントからおなご達が来て、
「ぜひ妖術を使ってください」と土下座されたのですぐに使ってあげた。
そのあとはさっきと一緒だ。
全員をここに集め竜車に全員乗れないことを説明し、
ワシの世界に一時的に送ることを提案すると了承された。
どうやら記憶もないのに隣にいるレベッカが信じられるとみんなは思ったらしい。
地下組は助けてくれたワシを信じている。
リリスだけは離れたくないと言ってきたのでリリス以外をワシの世界に送り、
今から出ても夜になるのでテントの中で一泊した。
その時のリリスは大人しかったけど、
街へ行くために街道に戻り竜車に乗るとワシのそばを離れずくっついてくる。
レベッカはそれをチラチラ見ていたがついに我慢の限界なのか怒りだした。
「わたしはゴンベエの女なの、
べたべたするのは当たり前じゃない。
それにゴンベエから離れるなって言われているのよ。
あなたに文句を言われる筋合いはないわ」
「ゴンベエそうなの?」
「まあそうじゃの。
じゃがワシの女というわけじゃないがな」
「ほら!
すぐに離れてよ!
ゴンベエは私のことが好きなんだから!
抱きたいって言われたんだから!」
「じゃあ抱いてもらったの?」
「ゴンベエなんかに抱かせるわけないじゃない!」
「そもそも男なんて女を抱きたいと思うのは普通のことよ。
そこに好意なんて存在しないわ。
ゴンベエ抱きたいならわたしを抱いていいのよ、今すぐでも」
リリスはさらにワシに寄りかかってくる。
「すまんのリリス、申し出はありがたいが最初に抱くのはレベッカと決めておるのじゃ。
リリスを抱くのはそれからじゃな」
「あなた早く抱かれなさいよ!
わたしが欲求不満になるじゃない!」
「いやよ!
欲求不満ならその辺の男とすればいいじゃない!」
「わたしはゴンベエの女になるって決めたの!
その辺の男なんて興味ないわ。
その年で初めてじゃないんでしょ?
一回だけでいいからゴンベエに抱かせてあげてよ」
「初めてよ」
「なに?」
ワシには聞こえたがリリスには聞こえなかったらしい。
「だから初めてよ!悪い?
冒険者として依頼を夢中でこなしてたら男なんて寄ってこなかったのよ!
そりゃあ若い頃は少しは声をかけられたけど今は女として全然見られてない。
臨時パーティーに参加した時なんて私がいるのに平気で男達が着替え始めるのよ。
まあ別に気にしてないけどね」
「あーこれは当分無理だわ。
ゴンベエ性処理くらいはさせてくれるよね?」
「だめよ!
ゴンベエ絶対だめだからね!」
「なんであなたが決めるのよ!
ゴンベエに聞いているのよ!」
「ゴンベエは私を抱きたいの!
だからだめよ!」
「どうゆう理屈なのよそれ。
はぁ分かったわよあなたにバレずにするわ」
「ゴンベエだめだからね?
約束して」
「レベッカがたまに胸を揉ましてくれるなら約束してやろうかの」
「い、いいわ。
こんな脂肪の塊を触られてもなんも感じないし」
「では早速」
「きゃっ。
ゴンベエ今何したのよ」
手の届く距離に来ていたレベッカの胸を触られるとすぐに離れて顔を真っ赤しに両腕で胸を隠した。
「かっかっかっ!
妖術『快感』じゃ。
触った相手の性感帯を強制的に刺激する妖術じゃ」
「変態!
なんて妖術開発しているのよ!
それを使うの禁止だからね!」
「使わなければ揉んでもよいのか?」
「い、いいわよ」
「では契約成立じゃ。
どれもう一度揉んでおこうかの」
レベッカの胸が届く距離に行く。
「今はだめよ。
まださっきの感覚が残っているから」
「あなたが胸を触らせるならわたしも触ってもらっていいのよね?」
「だめよ」
「はぁ。
いいわもうあなたの胸を触ることにする」
「え?ちょっとやめてよ!
あっ、本当にやめて今はやめて」
リリスが容赦なくレベッカの胸を揉んでいる。
「かっかっかっ!
良き光景じゃな。
たまには女知音もよいな」
「ゴンベエ様お楽しみのところ申し訳ありません!
そろそろ街に着く来ます!」
「おお!あれか街か」
竜車と御者のところのしきっている布をめくりハム殿が座っているところの隣に立ち街をみる。
街は大きな壁に囲まれて唯一出入りできるのは大きな門だけだ。
そこに沢山の竜車と人が並んで居る。
「ゴンベエ様安心してください!
我が商会はこの街では有名なので並ばずに顔パスで通れます!」
「顔ぱすとはなんじゃ?」
「顔を門番に見せるだけで入れると言うことです」
「それはすごいの!
ではワシらは後ろで大人しかった待っておくことにしようかの」
竜車の中に入り先ほど座っていた場所に座る。
「お主達は何をしているじゃ」
「決まっているじゃないお仕置きよ!」
「や、や、やめてよ!悪かったから!
謝るから」
「いやよ!
絶対にやめてあげない」
「ゴンベエ、た、たすけて」
「自業自得じゃ諦めるがよい」
「そんなー。
い、ひゃ、ひゃひゃひゃ」
リリスはレベッカに横腹を手で揉まれていてくすぐったいのか身が悶えている。
竜車が門番のところに着いたのか停止した。
「門番さんローベルト商会のハムです。
通っていいですよね?」
「もちろんですよ。
一人ですよね?」
「いえ大切な客人を乗せています」
「すいませんハムさん一人なら顔パスでもいいんですが、
連れられたお客様は別です。
決まりなのでまた魔導具で判定させてください」
「えー大切なお客様なんですけど」
「ハム殿ワシらは構わん。
門番殿何をすればよいんじゃ?」
早く街に入りたいので門番の指示に従った方が早そうだ。
「ご協力ありがとうございます!
この黒い板に触って下さい。
触ると犯罪履歴と償った犯罪履歴が表示され全ての犯罪履歴が償った犯罪履歴と同数になれば街に入れます。
犯罪履歴の方が数が多ければ当然入れませんし捕縛します。
もちろん犯罪履歴がなければ街に入れます」
門番は黒い四角い板を見せて説明してきた。
「レベッカ、
先にやっておいてくれ」
「はーい」
レベッカは竜車から出て門番のもとに向かった。
「ゴンベエ」
「リリス大丈夫じゃ。
ワシを信じて門番の持つ板に触るんじゃ」
「わかったわ!
ゴンベエを信じる。
もしだめだったらわたしを助けてね。
それだけで勇気が湧くから」
「この街の全てのものを斬ってでも助けよう」
「それはやりすぎよ。
行ってくる」
「いや一緒に行こう。
その方が安心するじゃろ」
「うん!」
ワシとリリスは竜車を出て街に入る許可がでたレベッカと門番に向かう。
「それではそちらの女性の方お願いします」
「はい」
リリスは一度ワシを見たあと勇気を出して板に触れた。
「ありがとうございます。
犯罪履歴は無しですねどうぞ街にお入り下さい
それでは最後の方よろしくお願いします」
喜ばないように顔に力を入れているリリスを見ながら門番の持つ板に触った。
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