05嫌な日
今日も嫌な学校だ今日も家から歩いて学校に通うということをやってしまっている。
なんで歩きかと言うと実は自転車で学校に行くと何故かわからないが自分のだけいつもひったくられるからだ。
それ以降もう自転車も買っていない。
最初の1台は中学から乗っていた愛車だったのに
クソー悔しい。
「はー」
「どうしたんだ日原」
隣で超絶美少女で僕の彼女?の鷹宮さんがいる。
なんかあざといな今日は、まさか妹に何か言われたのだろうか。
「どうした顔色悪いぞ」
「いえ、なんでもないです」
顔が近いって!
それから僕は鷹宮さんに話しかけられるがあんまり内容が入って来なかった。
学校に着くともう幸と凛がいた。
珍しいなこんなに早くから来るなんて。
「幸、おはよう」
「よう!大和!」
「あはよう大和」
いつも通りの挨拶を交わし席に着くと。
担任が教室に入ってくる。
その後に制服を着た女性が入ってくる。
あれは内の制服じゃないな。
どこのだろうか。
「えーと今日は月曜日早々ですが転校生の紹介でーす!」
「転校生!?」
クラスの野次馬達が遠吠えをあげ始めた。
クラスの女子はそんなこと関係なしに転校生のことを見ていた。
その人は髪が青色でロングで鷹宮さんにも負けないぐらい美少女だった。
顔も整っているし、スタイルもいい。
「えーと海外の学校から来ました星波聖花です」
「好きなことはよく映画鑑賞することです」
「それじゃあよろしくお願いします」
クラスから歓声が鳴る。
これはいやなんかキャラの濃い人が来たもんだ。
すると何故か知らないけどこっちに向かって来る。
ええ!!僕何かしましたか?!
「あの放課後屋上に来て欲しいな」
「え、うん」
急にこっちに来られるのでだいぶビックリした。
「それと急ですけど席替えしまーすーよー」
「ええ!?」
クラスの一部からブーイングが出るがそんなこと関係なしに進める。
「それじゃあ前の人からクジ引いていって」
次々と先生の方に人が集まって行く。
これは最後に行こう。
えーと確か、確か最後の人の方が運がいいとか
聞いたことあるぞ。
それで僕は最後に引くことにした。
「えっと」
僕は自分の席を見るとまさか隣の席が星波さんだった。
「えとよろしくね大和君」
「よろしく星波さん」
取り敢えず挨拶を交わしておいた。
まああれだと思うよあれよたぶんこの人はクラスの中でもカースト上位になる人だきっと。
昔母さんが言ってた近所付き合いは大切よって。
それから授業を聞いていると時々だが彼女がこっちをたまに向いてくることがある。
何か用事でもあるのだろうか。
「なあ日原ちょっとこっち来て」
何でかわからないけど鷹宮さんが僕の腕を引っ張って屋上に連れて行く。
屋上は昼時なのに誰もいない。
鷹宮さんは怒っているのか、いつもよりも元気がなさそうだった。
「日原ってああいう子が好みなの?」
「えーと話しの内容がつかめないんだけど」
「つまりその」
なにやら鷹宮さんがモジモジし始めた。
いったいどうしたんだろうか。
「あの鷹宮さん何か誤解してない?」
「あの女と何話してた」
「いや何か放課後化学準備室来てって言うだけで」
「私も行く」
どうやら鷹宮さんも来てくれるらしい。
「しかしあいつめちゃっかり帰ってきやがって」
何故か鷹宮さんが爪を噛んでいた。
なんか顔怖い。
怒ってるのか?
とにかくどうにかして鷹宮さんの機嫌を治さないと。
「おい日原」
ん?なんだろうか僕の膝を指差している。
それから床に座れと言ってくる。
「わかりました膝枕ですね」
「違うお前が寝るの!」
「ぼくじゃないんですか?!」
「普通逆だろ!」
そんな普通とかいわれてもよくわかりませんて。
そんなことでとにかく寝ることにしました。
「それじゃあ失礼します」
僕は鷹宮さんの膝の上に頭をおいた。
鷹宮さんのいい香りが僕の花を刺激してくる。
これはいい匂いだー。
だんだんと意識が落ちてくる。
「お休み舎弟」
だが僕は何をされかわからないけど何故か起きていようと思った。
すると急に鷹宮さんの息が荒くなって行くような。
「これで私の物だな日原は」
「そんなことないですよ、花恋」
この声は星波さん?
どうして名前を知っているんだ?
それから僕は眠気を我慢しながら話しを聞いて見ることにした。
「聖花か、どうして戻って来た」
「何でって私の婚約者だからですよ」
「嘘だろ?」
えっとどういうことですかこれは?!
え、てかなにそういう設定?
なんか困惑状態なんだが。
「婚約者?!」
「はい、そうです」
「そんなのいつ決めた」
「私達が生まれた直後ですね」
生まれた直後だと、つまり、
親が帰ってくるのかあの家に!
「それに私彼と同じ誕生日なんですよ」
「何?!」
嘘だろそんなことがあるのか?
いや待てもしかしたらこういうパターンか。
僕らは同じ病院で同じ日に産まれたということなのか。
それならまだわかるけど。
けどかってに婚約者とか言われても。
「それは本当か?」
「ねえ起きてるでしょ大和君?」
起きてるのバレてた?!
これはどうしようか、どうすればこの窮地を脱することが出来る!
僕は10秒位悩んでいると。
気が抜けたのかポックリと寝てしまった。
「プシューzzzzzzzzzz」
「あれ?寝てる?嘘?!」
「起きてるわけないだろお前婚約者なのにそんなこともわからないのか?」
二人は睨み合っていた。
まるで虎と蛇が争うかのような光景だった。
「まあいいやとにかくそれじゃあ」
「もう来んな!」
そう言うと屋上から出て行った。
屋上にはもう2人しかいない。
「おーい日原起きろ」
「zzzzzzzzzz」
日原は起きなかった。
「まあこのままでもいいか」
「何がいいんだ?」
顔を上げると幸と凛がいた。
2人もどうやらここで昼飯を食べるらしい。
「あれ?大和寝てるじゃん」
「珍しいね」
「そうなのか?」
「少なくとも人前で寝る奴ではないぞ」
そうなのか、なんかちょっと嬉しいかも。
なんかこっちをにやけた顔で見てくる。
「どうした?」
「いや幸せそうだなと思ってさ」
「まあ確かに」
確かにこいつといると色々楽しいし。
けど日原はどう思っているのだろうか。
他人の心は一番わからない。
「それでキスとかもうしたん?」
「き、き、キス?!」
そんなのまだに決まってるし、てかそんなことしたら。
「あれ?もしかして、フーン」
なにやら凛の顔がニヤついていた。
なんか凄くイヤな予感が。
「おい凛止めとけって」
「え、うん」
なんか止められたのに嬉しそうだ。
なんかお似合いの2人だな。
それから私らは日原のことで話し合った。
「zzzプン!」
日原が突然飛び起きる。
それを見ていた3人が笑う。
「いやプン!ってなんだよ」
「確かにそれと起きたときの顔、プフ」
「お前面白いな」
「え?なんの話し?」
起きたら皆が笑ってるんだけど。
まあ皆笑ってるしいいか。
「グー」
「あ」
いやこれはさだってまだ昼飯食ってないじゃんみたいな?
「まあいいや飯食おうぜ!」
「賛成!」
なんか弁当を食べることになった。
今日の弁当はチャーハンだ。
それとデザートはリンゴと梨。
わざわざ朝早く起きてできたてを買いに行って正解だった。
「はいこれ鷹宮さん」
僕は朝作った弁当を鷹宮さんに渡す。
鷹宮さんが受け取り中身を見ると。
「うぉぉすげえやっぱり日原作る弁当うまそうだな!」
「いつも女子も顔負けぐらいだもんね」
「そうなのか?!」
「そうだよたまに女子が聞きに来るくらいだもんね」
なんかイラつくから日原の耳を引っ張る。
「え!なんで?!」
「なんかイラついた」
「おおこれは嫉妬か?」
そういうと幸が殴られる。
幸は痛そうにしていなくてむしろ笑っていた。
それからはご飯を食べて教室に戻った。
「それじゃあ委員会決めまーす」
「ええー」
皆がクラスのなかでバラバラになる。
それぞれのグループで集まる。
僕らは僕と幸と鷹宮さんと凛だ。
「何やるよ大和」
「風紀委員やるよ」
「じゃあ俺もそっちー」
「それじゃあ私達はどうする?」
凛が鷹宮さんに聞くと。
「図書とかどうかな?」
「いいじゃんそれやろうよ」
二人はどうやら図書委員をやるようだ。
すると室長がこちらに話しかけてくる。
「どうそっちのグループはどれにするか決まった?」
僕達はそれぞれ自分のなりたいところを選んだ。
それからは部活の紹介だった。
全校生徒は体育館に集まって話しを聞くという。
正直入りたい気はしない。
それからいろんな部活を見ていたが眠くなり寝てしまう。
「日原寝たな」
「こいついつも寝るんですよ」
「そうなんだー」
先生が不敵な笑みを浮かべる。
なんか内の担任が狙いを定めているような気がする。
大丈夫だろうか日原。
数学だ、数学ハッキリ言って全然勉強してなかったからわからない。
どうしようか。
「どうしたわからないか?」
僕は数秒考えて答えを考えるが全く閃かない。
うん、ダメだ。
「はい」
「そうかじゃあこれをじゃあ鈴原」
「ウッス」
幸は前に歩いて行くと解いて見せる。
こっちを見てくるとなんか変な顔をしていた。
すると口で、
『大和、後で勉強教えてやるから今日お前んちな』
と言って来たが、
それは絶対ダメだ今こられると絶対バレル。
どうしよう!!
そんな感じで今日ずっと考えていました。
「うし!授業終わったし今から大和の家行こうぜ」
「行こー」
「、、、、、」
ダメだ鷹宮さんの顔が白くなってきている。
これは、僕は鷹宮さんの手を引っ張り一旦この場から離脱する。
「あの鷹宮さんあの幸とか家に来るんですけど
一緒に住んることいいますか?」
「いや、隠し通そう」
二人で少々の打ち合わせをした。
まず鷹宮さんが真っ先に帰り、俺はゴホン僕は
幸と凛が僕の家に来る時間を稼ぐ。
授業が終わったので鷹宮さんがダッシュして廊下を走って行く。
その間に家につくまでに20分位稼がないといけない。
「なあ幸よ腹減ってないか?」
「確かに言われてみれば?」
「じゃあ私のとこ来る?」
僕はすぐに考えて答えた。
「それで行こう」
こうして10分程度は稼げる。
そして店で軽く話してテイクアウトでプリンを買って行く。
その間に鷹宮さんからメールがくる。
「準備できた」
というメールが。
僕は時間稼ぎ必要なくなったので一安心した。
それからは普通に家に帰ると鷹宮さんが玄関門の前で一人で立っていた。
「ごめん鷹宮さん待たせた?」
「いや今来たところだ」
こうやってすれば一緒に住んでいることはわからないはずだ。
それから幸と凛はなんの迷いもなく玄関を開けて家に入ると凛が。
「あれ?どうしてここに鷹宮さんの靴が?」
「?!」
僕達二人は同様を悟られないように我慢した。
それから他の下駄箱を見ようとする。
「ちょっと凛さっさと家上がろうもうあんまり時間ないしさ!」
手汗がとんでもない量でてきていた。
これはバレたらどうなる。
というよりもバレたか?!
鷹宮さんはアワフタとしていた。
「まあ中入ろうぜ暑いし今日クーラー欲しい!」
そのままリビングに向かう。
帰ってくると妹は帰って来ていなかった。
確か今日は。
家の掲示板を見るとどうやら今日は練習試合らしい。
「どうした大和?勉強会やるぞ」
「いや何でもない」
それからみっちり教えられて僕達は頭がパンクしていた。
ヤバい全然頭に入らないもう少しでテストだと言うのに。
それから2時間位教えてもらっていた。
「よし!今日はここまでにしとくか」
「そうだね」
時計を見るともう午後6時を超えていた。
太陽はまだ落ちていないが暗くなる前に帰ってもらおう。
玄関まで向かう途中で鷹宮さんが話しかけてきた。
「なあ日原私も一旦家出た方がいいか?」
「できれば」
「わかった」
「おーいどうした帰らねえのか?」
幸が大きな声で鷹宮さんに聞く。
鷹宮さんはバックを持って走って行く。
「それじゃあお邪魔しましたー」
3人とも玄関を出て帰って行く。
すると扉が開くが出て来たのは妹の花恋だった。
「お兄ちゃん疲れたよ早くご飯作ってよ」
「あれ鷹宮さんは?」
「見てないけど?」
「悪い先風呂入ってて」
「OK」
妹には先に風呂に入ってもらうことにした。
僕は玄関を出て門の前を出てすぐの所で黒い車が止まっていた。
その前には鷹宮さんがいた。
「だから私は帰らない!」
「そう言われましてもお父様が帰ってこいとおっしゃっていますよ」
「誰があんなクソジジイの話なんて聞くか」
「お嬢様お願いします帰って来てくださいお父様も心配しておられます」
「勝手にしてろってのそれと私の友達に2度と手を出さないでよ」
鷹宮さんが声を荒くさせながらなにやら話している。
何故かわからないがキレているようだ。
「それじゃあ」
「わかりましたまた参ります」
鷹宮さんがこっちにくる。
僕は何も言わず家に戻った。
僕が戻るとすぐに鷹宮さんが帰ってきた。
「すまんちょっと遅れた」
「大丈夫ですよ」
鷹宮さんが申し訳なさそうに謝ってくる。
僕はその日あの黒い車のことについては何も話さなかった。
ちょっとだけ悲しそうにしていたのを僕は見逃してはいなかった。
元ヤンの僕がヤンキーな彼女を助けたら家に住んじゃった件について 改宗 @runbou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。元ヤンの僕がヤンキーな彼女を助けたら家に住んじゃった件についての最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます