シュテンヒーロー 〜Prologue〜
名瀬きわの
Rev 0 : 記憶
「ソウ、ヨウ。元気か?」
男は一つの画像データを見て、そう呟いた。当然答えは返ってこない。
「私は後悔はしていないよ。2人を送り出したこと。」
何度も躊躇った。この運命の結末を知っているから。もちろん彼らも知っていた。知っていて尚、この決断をしたのだから。
「だって親友なら止めないだろ。」
フランダーは
ここにはもう数え切れないほどの血が流れている。
全ては、彼らに託されたあの力だ。いや、彼らだけではない。あの力を生み出して、授けた全てが元凶である。
「なぁに、心配するな。お前たちのことはきちんと後世に伝えていくつもりだ。といっても、もしかしたらこっちが先死ぬかもしれない…いや…」
《宇宙が先か?》
そんなことを思いながら、彼の搭乗する戦艦は宇宙という波に流されていった。
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