「スイカ/果肉」
ヘラヘタ
「スイカ/果肉」
僕は泣きながらスイカを口に運ぶ、咀嚼をした瞬間、味が口いっぱいに広がり
まるで口の中にいることを拒否しているかのようにその味は鼻を通る
甘いような、苦いような、不規則な味が反復横跳びをしているかのように思える。
後味は甘いはずなのに、僕は罪悪感に苛まれた、テーブルには赤い液体が絨毯のよ
うに広がっていた、もう光のない深淵のような二つの種が僕を凝視していた
それでも僕は目を背けるように次のスイカにフォークを突き刺し口に運ぶ。
「スイカ/果肉」 ヘラヘタ @heraheta
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