第14話

あれから俺達は旅を始めた、最初は街や村を転々としながら色々な場所を周っていた、もちろんそこには人間以外の種族も大勢いて、中には魔王軍の幹部の姿もあったが今はそんなことはどうでも良かった、ただ平穏に過ごせるのならそれでいいと思っていたからでもあるが何よりも嬉しかったことがあったのだ、それは……ようやく好きな人ができたことだ、ずっと前から片思いをしていた相手なのだがまさか向こうから告白してくるとは思わなくて驚いたものだがそれよりも嬉しかった、そして今に至るというわけである 3

「さてこれからどうするかなぁ〜」そんなことを呟きながら歩いていると前方の方から悲鳴が聞こえてきた、それを聞いた瞬間に助けなきゃと思ったがよくよく考えてみると今の自分の実力で行っても邪魔にしかならないことに気づいた、ならばどうするべきかと考えた末、まずは自分の身を守れるように修行することに決めた、だがそうなるとやることが多いので一先ず近場の町を目指して歩き始めた、道中何度も魔物に襲われるも全て返り討ちしていたせいでかなりレベルが上がったらしく気づけば上級職にもなれるほどの能力値になっていた、その為一度王都に戻ることにした、

※この作品に登場する国・地域名等は現実世界とは何ら関係ございません 登場人物紹介(主人公以外)

【主要人物】

(メインキャラクター)

◆名前

:ユウキ

年齢:24歳

性別:男

容姿:身長170cm程

髪色:赤に近い茶

瞳の色:黒

武器 :片手剣 本作の主人公の一人であり、現在は王国騎士長を務めている青年。過去に様々な経験をしている為性格はかなりクールになっている、基本的には誰にでも優しいのだが怒るとその怖さ故に恐れられている、一方で困っている人を放っておけないお人好しでもあるため部下達からの信頼も厚い。ただし恋人に対しては独占欲が強く束縛気味になることがあるため注意が必要。因みに既婚者で奥さんの名前はアリアというらしい、子供は二人いるそうだが二人とも男の子のようだ。

(ヒロイン)

◆名前

:アリシア・ローズクォーツ

年齢:20歳

性別:女

職業:王女/治癒術師(聖女)

容姿:身長160cm程度

髪色:金

瞳の色:緑

胸のサイズ:B〜Cカップ

武器:細剣 本作のメインヒロインの一人であると同時にユウキと行動を共にしている少女、明るく活発で正義感が強いことから国民や兵士からは絶大な人気を誇る人気者となっている、但し怒らせるととてつもなく怖いことでも有名になっており彼女がキレた時のことは誰も思い出したくないようだ。戦闘に関しては治癒術師としてはトップクラスの実力者であらゆる状態異常を瞬時に治療できるほどの腕前を持っており、それに加え魔法も使えるので大抵の敵であれば余裕で倒せるほどの戦闘力を持っている、そんな彼女が唯一敵わない相手がユウキなのである、その理由は……

◆名前

:マリア・スカーレット

年齢:19歳

性別:女

職業:治癒術師/????

容姿:身長150前後

胸のサイズ:AA以下

髪の色:薄い赤色

瞳の色:紫

武器:??? 本作のもう一人のメインヒロインの一人であり王女でもある少女。とある理由から王城から一歩も出ることなく過ごしていたがある時ユウキと出会い一目惚れしてしまう、それからというもの毎日のようにユウキの元に通い詰めるも一向に進展せずヤキモキしている、ちなみに彼女はかなりの大食いであるため食べさせるのには相当苦労しているらしい、そんな彼女の趣味の一つが可愛いものを収集することらしく、特にぬいぐるみがお気に入りなのだとか……

(サブキャラクター)

◆名前

:???

年齢:不明 性別:男

職業:??

容姿:???

武器:?? かつて魔王として君臨していたが勇者に倒されたことにより封印されてしまい、その力をとある場所に封じ込められていたところを女神によって解放された存在、現在は新たな肉体を手に入れ再びこの世界に蘇り平和の為に行動しているが未だに自分が何の為に力を得たのか思い出せずにいるらしい、そのため目的を達成して再び自由を手に入れるためにユウキ達と共に行動することに、ちなみに彼は女性に対して興味が無いわけではないのだが本人は何故かあまり積極的に関わろうとはしない、何故なのかは不明……

◆名前

:???

年齢:不詳

性別:男職業:なし

容姿:??

武器:? 現在ユウキの住む町で暮らしている謎の少年、常に無表情かつ無口であることから周りからは不気味だと思われて距離を置かれている、そんな彼の趣味は他人の恋路を見守ることらしく密かに楽しんでいるようだ、しかし当の本人は自分の事に関しては鈍感なので好意を寄せられても全く気づいていない、しかも無自覚に他の女の子といちゃついたりするから厄介、また時折独り言のようなことも言っているが一体何について話しているのかは不明である。

※物語の進行に伴い情報を更新していく予定です 4 その日俺達は久しぶりに全員で食事を楽しんでいた、それもこれもあの事件がきっかけで彼女と別れることになったことがきっかけだったのだ、だがそれでも皆と一緒にいれることに幸せを感じている、だからこの生活だけは壊させないようにこれからも全力で守っていこうと思う、それが俺にできる彼女への罪滅ぼしなのだから……

それから数週間後……

俺はいつものように依頼を受けるためギルドに来ていたのだが今日はいつもと違って何やら騒がしい様子だった、気になった俺は近くにいた人に話を聞いてみることにした、するとどうやら街の近くの山に最近強力な魔物が現れ始めているから退治して欲しいという内容の依頼があったそうだ、だがそれを聞いた途端俺の頭に一つの考えがよぎった、もしかしたら……いやきっとあいつだ!そう思い慌ててその依頼を受けることにした、何故なら俺がこの街に来てから最初にできた友人でもあり、初めて仲間を失った時の悲しみを分かち合った戦友でもあったからだ、だがその時一緒にいた仲間達が俺の肩を掴んで止めに入った、「お前正気か!?あんな化け物を倒すだなんていくら何でも無理だ!!」そんなことを言われた俺はこう返した、「あいつは俺の友達なんだ!絶対に死なせやしない!!お前らだってわかってるだろ?」そう言うとみんな黙りこんでしまった、そう、俺とあいつらには同じ傷があるから気持ちがわかるのだ、そして暫くしてから全員頷き俺と共に依頼をこなすことにした、こうして俺達は早速準備に取り掛かることにしたのだ、 ──それから更に数日後俺達は山の奥深くまで来ていた、今回の目標は以前俺達が初めて戦った奴と同じ個体だったのでそいつを探し出して倒すまで帰ってくることは許されていないので今まで以上に気合いを入れて挑んだ、そしてようやく見つけたそいつはあの時よりも少し大きくなっていたが相変わらず弱かったのであっさりと倒してしまった、倒した後はみんなで喜び合いお互いに抱きしめ合いながら喜んだ、これでようやく全てが元に戻ったのだと実感することが出来た、そして改めて誓ったのである、もう二度と失わない為に強くなることを……

*第2話に登場した『レイト』ですが彼のその後については次回以降に詳しく書くつもりです

5.あれから数ヶ月後……

遂に全ての準備が整ったことでいよいよ旅を再開することにした俺達は街を出るとある場所に向かった、それは俺達が冒険者になるきっかけとなった始まりの場所でもある王都だった、何故そこに行く必要があるのかというと実は俺達が旅立つ際に国王陛下に呼び出されていたからである、その内容というのは『魔王を倒した暁には報酬を出す代わりに、もう一度城に顔を出してくれ!』というものであった、つまりこれは事実上の呼び出し状だということだ、それを理解した上で王都に向かっていたのだった、 そうして城に到着した俺達は門にいる門番に事情を説明するとすんなりと中に入れてもらえた、するとそこにはこの国の王が直々に迎えてくれたのだ、そして王様はこんなことを言っていたのだ、「よくぞ無事に帰ってきた!約束通りお前達には褒美を渡そうと思うのだがその前に一つ確認したいことがあるのじゃが良いか?」そう言われて何かと思い身構えていたのだが予想に反して簡単なことだった、その内容とはこの国を出て旅に出るのかということだった、それについて俺はもちろん賛成なのだが他の面々はどうなのか聞いてみることにした、結果誰一人として反対意見はなくむしろ喜んでいるようだった、それを確認した俺は王にそのことを伝えてすぐにでも出発出来ることを伝えたらすぐに手続きをすると言ってくれて、それを聞いた俺達は急いで必要な荷物を取りに戻った後に城の外に出たらすでに馬車が待機していたのでそれに乗り込むことになった、そして乗り込んだことを確認した御者が扉を閉めた後に合図を送ると馬は走り出した、それを確認してようやく長い戦いが終わったんだということを自覚することができた、だがそれと同時に不安なこともあったので思い切って聞いてみようと思ったので王に話しかけることにした、

「……それで一つだけ聞きたいのですが……」そう言った瞬間に王は何を聞かれるのかと緊張してしまっている様子ではあったが、意を決して尋ねた内容はこれからどうするのかと質問したのだ、それを聞いた瞬間王は安心していたようで、俺の質問を聞くとすぐに説明してくれた、その内容によるとまず俺達が住んでいた町や村の復旧作業を行うらしい、さらに復興した後は新たな村や町を作るつもりらしい、それを聞いて安心したので一先ずは安心して良さそうだと思ったのだ、他にも気になることがあったのでそれについても聞くことにした、その内容とは、

「そう言えば前に会った時も聞いたかもしれませんが……どうして俺達のことを勇者と呼んでるのですか?」その質問に王は答えるのを少し躊躇っている感じだったが、意を決したかのように話してくれた、

「それはじゃなぁ……お前が勇者だからだ!」

「……へっ??」予想外の返答が返ってきたことに思わず間抜けな声が出てしまった、それに対して今度は王女であるアリアが補足説明をし始めた、

「実は私達が異世界から召喚されたのは知っておりますよね?その世界には昔から魔族と呼ばれる者達がいたそうでその脅威から救ってもらうために貴方を呼び出したのですよ」そう言われたので俺も自分の世界での出来事を思い出していた、確かあの時の神が言うには魔王の脅威がどうとか言ってたような気が……あ!思い出した!まさかとは思うけど……嫌な予感がしたので念のため確認することにした、その結果……どうやら予想通りのようだった、というのも昔に見た夢の中で俺がこの世界を救う勇者に選ばれたとか何とか言ってた気がしたからだ、それに今になって考えてみればあの時に見た光景と今見ている景色が全く同じだったからだ、そこでようやく確信できたのである、ここは夢で見た世界の未来であることを……だからこそ俺にはもう一つ確認しておかなければいけないことがあった、それは……

「もし仮に俺がここで勇者を辞めたいと言ったらどうなるのですか?」そう言うと王は真剣な表情でこう言った、

「それに関しては儂にもわからん、ただ一つ言えるのは……二度と元の生活に戻ることは出来ないということだけだな」その答えを聞いた俺はもう勇者として生きていくしかないんだなと思った、だけど今はそれ以上に新しい人生を楽しむことに専念しようと決めたのだ、何故ならここには大切な仲間がいるのだから……そしてそんなことを考えていたら不意に眠気に襲われたのでそのまま意識を手放したのだ、 *作者からのコメント*今回で第2章完結となります、読んでくださった皆様ありがとうございました。次回から第3章となるのですが少し時間をおいて更新する予定です 6 それから1年が経過し俺達は16歳になっていた、だが相変わらず平和だったこの街にとあるニュースが流れた、なんと王国が勇者を探しているというものだったのだ、それを聞いた俺達はすぐにギルドへ向かうことにした、理由はもちろん依頼を受けるためだ、ちなみに今のレベルは全員が50を超えている為かなり強くなったと思っている、また新たに加わった二人(イリスとレイル)は共に魔法師という職に就いており魔力量は俺と同じくらいあったため戦闘面ではとても頼りになる存在だと言えるだろう、ただ問題があるとすれば……この二人はとにかく方向音痴なのだ、特に問題なのは一人で勝手に突っ走るという点だろうか、なので最近は必ず誰かと行動するように徹底している、ちなみにこのことについては他のみんなからも注意されたことがあるのだが何故か二人とも嬉しそうだったのでそれ以上は何も言うことが出来なかった、 そんなこんなでようやく目的地にたどり着いた俺達はさっそく受付を済ませると依頼を受けるためにボードに向かった、すると早速気になる依頼を発見したのでそれを受けようと思い皆の意見を聞いてみたところ、満場一致で受けることになった、そしてその依頼内容はと言うと『オークキングの調査』というものだった、だがその依頼を見た時に俺はあることを思いついていた、というのも最近まで全く出番がなかった俺の武器についてのことだった、そもそもなぜ俺が魔剣グラムを所持しているかについて話さなければならないのだがこれには理由がある、今から約半年ほど前のこと、いつものようにギルドに向かう途中にいきなり現れた全身鎧を着た怪しい男が現れたのだ、その男は明らかに俺に敵意を向けてきたので最初は無視していたのだがあまりにしつこいものだから剣を抜いてしまったところで男はようやく観念して話しかけてきたのだった、その男は自分を国王に仕える近衛騎士だと名乗ってきた、そして何故俺のことを探していたのかを説明し始めた、どうやらその男が言うには最近になってこの国にあるダンジョン内で突然強い魔物の反応があったらしくそれが原因ではないかと考えたそうだ、しかもそれだけではなく過去に何度か同じような現象が起きていてその時にも同じ様なことが起きていたそうだ、だからもしかすると今回も同じことが起きるかもしれないと考え俺を監視及び調査する目的で探していたらしいのだ、そう告げられた時正直面倒臭いことになったと思ったが一応俺に対して悪い感情を抱いてはいないみたいなので協力することにしたのだった、だがそれから数週間後、再び例の男と再開することになり話を聞いてみるとなんとあの男は既に死んでいると言うじゃないか、それを聞いて流石におかしいと思って調べてみた結果、ある事実が判明した、それは国王に反逆していた者の仕業だということだった、恐らくあの事件の後処理の際に何かしらの魔法をかけられていたのだと推測した、まぁ結果的に死んでくれた方がありがたいので気にすることはないと思った矢先、新たな刺客が現れるのだった、そいつの名前はアレック=マクレーンといい見た目からして強そうなやつだったのだ、こいつもまた俺達のことを敵対視していたので倒すついでに情報を引き出そうとしたのだが結局は何も吐かずに死んでしまった、そうしてまたしても面倒な奴らを引き寄せてしまったことに気づいた俺は内心後悔しつつも仕方なく受け入れることにした、そして現在に至るというわけだ、 そんなことがあったので俺は久々に依頼を楽しみながらも真面目にやろうと思っていたのだった、すると何やら気になるものを見つけた、

『謎のモンスター大量発生につき至急応援求む!』そう書かれていた、 それを見て嫌な予感がしたがひとまずは行ってみることにした、幸い場所もそこまで離れていなかったため、すぐに到着することができた、その場所では冒険者達が慌ただしく対応に追われていた、とりあえず状況を聞いてみることにしてみた、すると案の定大量のオーク達が出現しており苦戦を強いられているとのことで手練れの仲間を集めて討伐隊を編成していたところだったようだ、それを聞いた俺達は当然参加することにした、他のみんなも同様な意見だったのですぐに準備を整えてから現場に急行することにした、だがこの時はまだ知らなかったのだ、これがただの序章に過ぎないということを……

──その後到着した現場はまるで戦争のような惨状が広がっていた、その光景を見て俺は唖然としてしまった、なぜならそこには数え切れない程のオーク達とゴブリン達がいたのだ、だがそれ以上に衝撃的なのはオークやゴブリン以外の種族もいたことだった、その正体こそ先程言ったように大量の魔族たちであったのだ、だがそいつらは俺の知る魔族とは違って人間に近い姿をしておりさらには言葉を話すことが出来るようだった、だがそんなことを思っている暇はない、そう思った俺達は一斉に動き出した、まず最初に攻撃を仕掛けたのは俺達の中で最も接近戦に長けたアリアとレイルだ、二人はそれぞれの得意分野を生かしながら戦っていた、その様子を見ていた残りの者達も次々と参戦していき一気に形成が逆転したのだ、そんな中でも特に活躍していたのは意外にもミライだった、彼女は持ち前の魔法能力を使って敵を倒していただけでなく味方のサポートを的確に行っていた、その為魔族との戦いはかなり有利に進んだのである、 そして遂に戦いが終わりが見えてきた頃、突如上空に強大な魔力を感知したと思ったらそれは次第に大きくなっていき気づいた時には目の前に巨大な生物が出現したのだった、その姿を見た俺は一瞬で理解した、コイツこそがこの事件の主犯格であり、俺達の旅における最大の障害であると確信した、だからこそ俺はすぐに行動に移した、仲間達を避難させつつ奴との一騎討ちを行うことにしたのだ、もちろん簡単に行くとは思っていなかった、むしろ今まで出会った誰よりも強力な相手であることは間違いなかった、それでも……やるしかなかった……

ついに始まった魔王軍幹部との対決、果たしてこの戦いの行方は?次回

第6章:完 お楽しみに!! 7

(さてと、どうするか……)俺は目の前の敵を見つめながらどう対処するか考えていた、まずは相手の出方を窺うべく鑑定眼を使用したのだ、すると驚くべき内容が記されていた、その内容というのがこちらだ!

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名前

:ガゼルス=フォンタリウス

性別 :オス年齢

:???

LV :50/50

HP :12000/12000

MP :18000/18000

STR :15500

VIT :15000

INT :16000

RES :11000

AGI :19000 ユニークスキル なし レアスキル 身体強化(中)

豪腕・極 エクストラスキル 魔力探知(極)

魔法耐性(大)

自動回復(極)

魔法適性(極)

威圧(中)

状態異常耐性(大)

統率力(小)

称号 【暴虐の王】

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