第74話
エルクは、ブロンとバズが走り去っていくのを見届けると、脇にルリを抱えて、仙術、風の型、飛翔を使って空へと飛び上がり、ミスリル級魔物とアダマンタイト級魔物の丁度境界線の位置まで飛んでいった。
エルクとルリよりも先に魔物の群れへと駆け出していったブロンとバズは、魔物の群れの眼前まで来ると、先ず、魔物の数を減らそうと思い手始めに、大技を繰り出すことにした。
「バズよ。我が中央の魔物達を蹴散らしたらお前は左に行き左翼の魔物を殲滅するのだ。我は、右翼へと行き魔物を殲滅する。少しでも素早く確実に魔物を殲滅し、主殿とルリ様が後方を気にせずに戦える様にするのだ。ような」
「はい。わかりました。では、父さん、初撃をお願いします」
「うむ、では、行くぞ」
ブロンはそう言うと、両腕に黄色いオーラを纏わせ腕をクロスさせると、ブロンはクロスさせた腕を振り抜いた。
「喰らうが良い。セイクリットクロスセイバー」
ブロンが、放ったセイクリットクロスセイバーは、黄色いオーラを纏った巨大な十字の斬撃を生みだし前方の魔物の群れ中央を蹂躙していった。
ブロンの放ったセイクリットクロスセイバーが、魔物の群れ中央を蹂躙したのを見届けだブロンとバズは、その場から左右に別れて、魔物の群れの左翼と右翼を蹂躙しに向かった。
一方その頃、ルリを脇に抱えて魔物の群れの後方へと飛んで向かったエルクは、ミスリル級魔物とアダマンタイト級魔物の丁度境界線の位置まで辿り着くと、急降下して魔物で溢れている大地へと降り立った。
「はぁ、はぁ、はぁ、ち、ちょっとエルク、急に急降下して降りないでもらえる。ちょっと、本当にちょっとだけど、死ぬかと思ったじゃない」
「え、ああ、悪い。今度から気を付けるよ。そんなことよりも、ルリ、お前はさっさとフェンリル形態になれ。お前は人形だと力がワンランク下がるから、アダマンタイト級は兎も角、オリハルコン級やヒヒイロガネ級を大量に相手するのは厳しいだろ」
「そんなことって、……まあ良いわ。そうね。それじゃあ、さっさと片付けてしまいましょうか」
そして、ルリがフェンリル形態に変化するのを待ってからエルクとルリは、アダマンタイト級、オリハルコン級、ヒヒイロガネ級の魔物ひしめく魔物の群れへと突っ込んで行った。
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