第72話
エルクとルリはギルドを出ると、いつもの裏路地に入り箱庭のゲートを開くと、箱庭の中へと入って行った。
箱庭の中に入ったエルクとルリはそのまま城の中にある会議室まで行き中に入ると、エルクは主人と従魔との間だけで使うことの出来るテレパスと言う能力を使ってブロン達全員に箱庭へと帰還するようにメッセージを送った。
エルクが従魔であるブロン達にテレパスで帰還するようにメッセージを送ってからおよそ十分後、箱庭の城の会議室にエルクとエルクの従魔全員が集結した。
「それで、主殿、急に今まで一度も使ってこなかったテレパスを使ってまで我ら全員をこの城に呼び戻すとは、一体何があったのだ」
エルクの従魔を代表してブロンがエルクに質問を投げかけた。
「ああ、皆、仕事中の所急に呼び出してすまなかった。だが、少々緊急事態が発生してな。俺達全員のギルド等級とギルドへの貢献度を爆上げできるチャンスが来たから呼び戻させてもらった。それで、今回の新たな仕事のない様だが、アダマンタイト級ダンジョン旧『神狼の住処』、現『煉獄龍の猛威』がスタンピードを起こした。俺達は全員でこのスタンピードを鎮圧する。これが今回ギルドから発令された緊急依頼だ。それと、スタンピードを出来るだけ早く鎮圧するためにこの依頼に参加する冒険者は俺達だけにする様にギルドマスターのビアンカに便宜をはかってもらった。お前達、他人を巻き込む心配はない。存分に暴れてくれ。それじゃあ、五分後に出発だ。各自、準備を整えたら一階の玄関ホールに集合だ」
それから五分後、エルク達は全員一階の玄関ホールに集合した。
「よし、皆、スタンピードを鎮圧しに行くぞ。先ずは、今現在の状況を確認するために二手に別れてギルドと王国兵の詰所に行って状況確認だ。皆、行動開始」
箱庭を出たエルク達は、二手に別れてギルドと王国兵の詰所に向かいスタンピードの現状を確認した後、マスイの街の城門前に集まっていた。
「皆、状況確認ご苦労様。それで、皆が聞いてきてくれた情報を擦り合わせると、どうやら『煉獄龍の猛威』で発生したスタンピードは着々とここマスイの街に向けて進行中で、この街まで来るのは大体五十分後だということだ。だから俺達は防衛班と攻撃班にわかれて戦う。俺、ルリ、ブロン、バズは攻撃班、トイニー、ノワール、フェリス、アリスは防衛班としてこのマスイの街を全力で守ってもらいたい。それじゃあ俺達攻撃班は、ここより少し離れた所でスタンピードを迎え撃つぞ。出発だ」
そして、エルク達攻撃班は、スタンピードを迎え撃つためにマスイの街の城門前を離れていった。
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