第52話

翌日、目を覚ましたエルクは隣で何時の間にか眠っていたルリの柔らかいほっぺたをツンツンと突っついたりして堪能していると、右を向いて眠っていたルリが寝がえりをうって仰向けになった時にルリの着ていたパジャマの上着がはだけてしまいルリのプリッと小ぶりに実ったおっぱいが露になった。


「うっ、何で俺のベッドに潜り込んでいる時は寝返りを打つと何時もパジャマの上着がはだけるんだよ」


 エルクはそう言いながら鼻血が垂れて来た花を片手で摘まみながらもう片方の手でルリのパジャマの上着を整えると布団をルリにかけ直すとベッドを降り、身だしなみを整えると部屋に置いてある二人がけソファーに座り部屋に控えていたメイドゴーレムにコーヒーを入れて貰い、朝食の時間までコーヒーを飲みながら読書をして過ごした。


 エルクが二人がけソファーに座りコーヒーを飲みながら読書をして寝起きの一服を満喫していると、ソファーから少し離れた所にあるベッドからルリが目を擦りながらトボトボと歩いて来てエルクの隣に座り「むにゃむにゃ」言いながら暫くボーとしていると、まだ眠気が残っていたのかルリはエルクの肩に頭を預けてまた眠り出してしまった。


「何だ。また眠っちゃったのか。しょうがない奴だな」


 エルクはそう言うと、手に持っていた本をテーブルの上に置くと自分の肩に預けられたルリの頭を少し持ち上げると、静かに持ち上げたルリの頭を自分の膝の上に置いてコーヒーを一口飲むと、再び本を読み始めた。


 それから暫くしてエルクの膝の上で気持ち良さそうに眠っていたルリが、やっと起きた。


「う~ん、ここはどこ」


 ルリはそう言って仰向けになるとエルクと目が合った。


「……え」


 ルリはエルクと目が合った直後、自分の今の状況を理解出来ずに首を忙しなく動かして状況確認をすると、自分の今の状況がやっと理解できたのか、ガバッと上半身を起こすと正座でソファーの端っこに座り頭のてっぺんから首の付け根まで真っ赤にして俯いてしまった。


「ルリ、後十分くらいで朝食の時間になるから顔を洗ってから着替えて来ると良いよ」


 エルクにそう言われたルリは、「う、うん」と言うと素早くソファーから立ち上がり部屋を出て自分の部屋へと戻って行った。     


 それから暫くすると着替えを済ませたルリが再びエルクの部屋を訪れた。


「お、今日は白のワンピースか。とても似合っているよ」


「そ、そうかしら。あ、ありがとう」


 エルクは自分の誉め言葉で顔を真っ赤にしてもじもじしているルリの手を握ると一緒に城の食堂へと向かった。


 エルクとルリが食堂に着くと他のメンバーは既に食堂に集まり、メイドゴーレムと一緒になって朝食の準備をしていた。


「皆、おはよう。朝食の準備をさせてしまって悪いね」


 エルクの謝罪に仲間達を代表してトイニーが声をかけて来た。


「いいえ、これも主様の配下である我々の仕事ですから主様がお気になさることは全然ないのですよ。それにわたくしたちは全員好きでやっている事ですので、全く問題ありませんよ」


「そうか、でも、俺はお前たちの事を配下ではなく大切な仲間だと思っているから。その事だけは何があっても覚えておいてくれ」


「「「「「「わかっておりますよ」」」」」」


「それじゃあ、折角の朝食だからな。温かい内に頂こうか」


 そして、朝食を食べ終わったエルク達はそのまま全員食堂に残り、今日の予定について話し始めた。











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