第53話

 朝食を食べ終わったエルク達はそのまま全員食堂に残り、今日の予定について話し始めた。


「さてと、今日の予定だけど、先ずはこの箱庭のレベルを二に上げようと思う。今のレベル一のままだと、折角外で動物や魔物を調達してきても箱庭の中に入れる事が出来ないからね。その点、レベルを二にアップさせればこの箱庭の中に外から動物や魔物を連れて来ることが出来る様になるから、何にしても箱庭のレベルアップは必須事項なんだけどな」


「話はわかったけど箱庭のレベルを上げるために必要なポイントは足りているの。足りていないのなら先ずは魔石集めからしないといけなくなるけど」


「ルリ、良い質問だよ。ルリが懸念しているポイントの事だけど、結論から言うと大丈夫だ。だけど、箱庭のレベルを上げてしまうと残りのポイントが一万ポイントを切ってしまうからポイントを補充するために魔石集めは必要になって来る。そこで、今回は仕事を分担して行おうと考えている」


 エルクは話を一旦そこで区切ると近くに控えていたメイドゴーレムを自分の近くまで呼び寄せて人数分の飲み物を用意するように頼んだ。


 そして、数分してメイドゴーレムが人数分の飲み物をお盆に乗せて運んできて全員の前に一カップずつ置くと厨房へと戻って行った。


「さて、それじゃあ、話の続きをしようか」


 エルクはそう言うと、自分の前に置かれたホットコーヒーを一口、口にしてから皆に分担する仕事の内容を話し始めた。


「先ず、城の隣にある牧場で飼育する予定の動物を何種類か捕まえて来る仕事だが、これはトイニーとノワールに担当してもらう。次に、今まで小屋があった所に作る大規模牧場で飼育する予定の魔物の捕まえて来る仕事だが、これはブロンとバズに担当してもらう。次に、城の西側に作る予定の畑の一角を薬草畑にしようと思っているからそこで育てる珍しい薬草を数種類摘んでくる仕事をフェリスとアリスに担当してもらう。そして、最後に俺とルリは二人でギルドの依頼を受けて魔石を集めて来る。ついでにお金も少し稼いでくる。後、全員、仕事に行くにあたってギルドに寄って自分の等級にあった依頼を最低一つ受けてから仕事に言ってくれ。その方がギルド等級を上げる際のたしになるからな」


「「「「「「「了解しました」」」」」」」


 エルクは、皆の了解を得た後、手元にパネルを出現させるとパネルを操作して皆が席に着いているテーブル席の中心に巨大なモニターを表示させてそのモニターにのこサンクリット王国全土を網羅した地図を表示した。






最後まで読んでいただきありがとうございます。


『面白かった!続きが気になる!今後の展開が気になる!』と思いましたら


☆☆☆から、作品の応援をお願いします。


面白かったら☆三つ、つまらないと思ったら☆ひとつでも大丈夫です!


何卒よろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る