第42話
取り出した魔石を全てポイントとしてパネルにチャージし終わると、最終的にポイントは六百二十万ポイントとなった。
エルクはポイントをチャージした後、背後にある小屋を無限収納に仕舞ってからルリを連れて新しく生み出した浮島に向かうことにした。
浮島に向かうためにエルクとルリは、現地から一番近い草原エリアから浮島へと架かる橋へと向かっていた。
「エルク、浮島に建てる城はどの位の大きさにするのよ」
「そうだな。小城にして、余った土地に畑と水田、牧場何かを作るのはどうだ。この箱庭内だけで自給自足出来る設備を整えようかと思っているんだけど」
「それじゃあ、外にはもう出ないの」
「いいや、そう言う訳じゃないよ。冒険者としての仕事もあるしさ、ほら冒険者の資格って級ごとに何時何時以内に仕事を一つでもしていないと資格を剥奪されるだろ。それに外にもその内土地を買って家を建てようと思っているんだよ。まあ、その場合はどっちかの家は別荘扱いになるな」
エルクとルリが話をしながら草原エリアの橋に向かって歩いていると、向こうからブロン一家と卵を大事そうに抱えたフェリスとアリスが走ってこちらに向かって来た。
「主殿~、何なのですか。あれは~」
ブロンが大声で浮島を指さしながら必死でこちらに走って来た。
「ん、ああ、あの浮島はさっき俺がパネルで生み出した島だよ。今から、この箱庭の拠点をあの浮島に移して色々な施設を作ろうとしている所だ。これからお前達のここでの仕事も本格化するからこれからは、自分達の住処でのんびり出来る時間は少なくなると思っておいてくれ。あ、お前達も来るか。これから建てる城には、当然お前達の部屋も用意することになる。それに、自分達が働く職場を見ておくのも良いと思うが」
皆は一様に頷き合い一緒に付いて行く志をエルクに伝えた。
そして、暫く草原エリアを進んでいると、エルク達の目の前に浮島へと続く巨大な橋が姿を現した。
「おお、主殿、大きくて立派な橋ですな。壮観ですぞ」
「全くだな。素晴らしい。自分が生み出したとはとても思えないな」
エルク達は目の前にある橋に感動を覚えながら橋を渡って行った。
そして、数分かけて橋を渡り切り、遂にエルク達は浮島へと足を踏み入れた。
「おお、木々でいっぱいだな。出来るだけ木々を残しつつ伐採して行くぞ」
エルクはそう言うと皆を連れて浮島の中心部まで行き、中心部から半径五百メートルを皆と一緒に伐採して行った。
木を伐採し終えたエルクは、眼前にパネルを出すとパネルを操作して建物の一覧から城の所を開き目当ての小城を探した。
「お、あったぞ。えっと、この小城は、大体三十人住むことが出来るらしい。お前達、この城でいいか」
「「「「「「「異議なし」」」」」」」
皆の賛同を得たエルクは早速、ポイントを十五万消費して予定地に小城を作り出した。
「よし、後は諸々の施設を作るだけだな。その前に城の食堂で昼食にでもするか。この城にはお手伝いメイドゴーレムがセットで付いていてな。料理なんかのサポートをしてくれるらしい。それじゃあ、トイニーにフェリス美味い飯を頼むな」
「「はい。お任せください」」
そして、エルク達は昼食をとるために、先程建てたばかりの城の中へと入って行った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
『面白かった!続きが気になる!今後の展開が気になる!』と思いましたら
☆☆☆から、作品の応援をお願いします。
面白かったら☆三つ、つまらないと思ったら☆ひとつでも大丈夫です!
何卒よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます