第41話
箱庭へと戻って来たエルクは早速、パネルを操作して箱庭のエリアを全域表示すると、フェリスとアリスを呼んでどの辺りに巣を作りたいか聞いてみた。
「フェリスにアリス、君達の巣の事なんだけど、どのエリアに作りたいか教えてくれないか。どのエリアが良いか決めたらそこまでブロン達に案内させるから」
「そうですね。では、この草原エリアに致します。この草原エリアが今まで住んでいたあの森に一番環境が似ていると思いますから」
「そうか、では、ブロン達に案内させよう。あ、後、この卵は君達に渡しておくよ。家族は一緒にいた方が良いからな」
エルクはそう言うと、無限収納から???の卵を取り出して、フェリスへと手渡した。
「じゃあ、ブロン、フェリス達の案内は任せるよ」
「はっ、お任せあれ」
ブロン一家はエルクとルリに一礼すると、フェリスとアリスを連れて草原エリアへと向かって行った。
ブロン一家とフェリスとアリスを見送ったエルクとルリは、小屋の中に入り少しの間休憩すると、また小屋の外へと出てパネルの前へとやって来た。
「さてと、かねてより予定していた箱庭開発をしようと思うんだけど、ルリは何か要望はあるか。あるのなら遠慮なく言ってくれ」
「そうね。先ずは、何と言っても何十人でも入れるような大きいお風呂が付いた家、いいえ、屋敷か城が欲しいわね。皆で住めるようなやつ」
「成程な。それは採用するかな。敷地は、箱庭の中心はまだ何もない状態だし、ここに浮島を作って居住区にするか。そして、浮島から各エリアに繋がる橋を架けて各エリアと行き来出来る様にしよう」
エルクはそう言いながらパネルを操作して、島の一覧を開いて浮島を探すと必要なポイントは二十万五千となっていた。
「おお、流石にポイント高いな。予め貯めておいたポイントが浮島だけで全部無くなってしまうな。まあ良い。幸い魔石は大量に持っているから、浮島を作った後にチャージするとするか」
そして、エルクは二十万五千ポイント消費して箱庭の中央部に浮島を作り出した。
エルクとルリがその場から上空を見上げると、そこには半径数十キロに及ぶ大きさの浮島があり、浮島からは水が川となり数か所から真下のへと湖へと流れ落ちその湖から各エリアを幾筋かの川となり外側の海へと流れだしていた。
「おお、これは壮観だな。……よし、魔石をパネルにチャージしたらあの浮島に行って諸々の施設と屋敷、いや、城を立てるとするか」
そういうと、エルクは無限収納からシルバー級の魔石を二十個とゴールド級の魔石を十個、ミスリル級の魔石を五個、取り出して、その魔石を次々とパネルへとポイントとしてチャージしていった。
そして、取り出した魔石を全てポイントとしてパネルにチャージし終わると、最終的にポイントは六百二十万ポイントとなった。
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