第13話東大文理融合学部「College of Design」

伊東乾、

「東大文理融合学部「College of Design」、通称「碩学部」が2027年秋から開校する。正式に決まった」

「良かったじゃないですか。初代「碩学部」学部長に内定しているんでしょう、伊東先生」

「そうでもない。まだ確定ではない。また例のごとく利権の亡者というか、どうしようもないB級東大教授どもがゴネだしてな。いろいろ揉めている」

「豪志。「碩学部」はそもそもおまえを東大に招き入れることを目的として設立された。もちろん「碩学の研究」も大切だが。おまえを東大生にすることも大きな目的のひとつだったんだ」

「おまえ向きの広くて浅い良問易問で第1回「碩学部」入学試験は構成される。まさにおまえのために作られたような学部だ」

「わたし学費払えないですよ。お金もないし。年齢的にもアウトでしょう(´・ω・`)」

「ケチくさいこというな。学費なんか村田美夏や堀江貴文に払わせればいいのだ」

「講義はすべて英語。学生も外国人留学生が半数を占める」

「それはおかしいですよ。なぜすべて英語で講義する必要があるんですか。日本語を東大が使わなくなったら、そこから日本文化の衰退が始まるんです。日本語の講義も残すべきです」

「オレもおかしいとは思ったが。英語かぶれのB級東大教授たちが嬉々としてゴリ押ししたんだ」

「なぜ、フランス人やドイツ人が日本に来てまで日本人と英語で会話しなければならないのですか。急激な同一化は人々のアイデンティティーを不安定にさせます。そんなものは当たり前じゃないですか(´・ω・`)」

「ポジティブな要素もあるんだ。「碩学部」は内外から教員を招聘する。オレや、茂木健一郎、左巻健男、宮台真司。国外からは、マイケル・サンデル、スラヴォイ・ジジェク、トマ・ピケティなど。錚々たる顔ぶれだ」


「伊東乾先生。わたしはもう苦しいです。伊東乾先生も堀江貴文さんも津田大介さんも全然だれも助けにきてくれないし。SNSで呪詛をふりまくしかない日々」

「伊東先生。もうgokiは殺した方がいいんじゃないですか。世界中がみんな苦しいですよ」

「どうせ伊東はなんにもしないもんねー笑」

「伊東先生、テレパシーでわたしを殺してください。電流を流して、脳の中枢神経を止めるとか心筋梗塞を起こさせるとか、なんらか手は打てるでしょう(´・ω・`)」

「オレがおまえを殺すことはない」

「伊東乾に愛された者は、最後はみんな自殺するのよ」東大生たち。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

がじゅまん ponzi @ponzi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ