カテゴリー別週間ランキング上位となったのも頷けます。三千と少し、と短編らしく短いのですがその中に興味深い内容が幾つも。いつのまにやら引き込まれてしまいます。そしてオチも中々良く、文句の付け所がありませんでした。おすすめの一編です。
「昆虫が実はエイリアンだと言ったら、君は笑うかい?」そんな突拍子とない台詞で、この物語は幕を開けます。昆虫の進化論から始まり、思いもよらない方向へ話題が進んでいきます。そして最終的に「そこへ繋がるのか!」と驚かされます。見事な背理法や三段論法に流されて、気を抜いているとつい信じてしまいそうな説得力があります。思わず童心に帰ってニヤニヤしてしまう面白さがありました。お勧めです!