第4話肺炎

その日は石神は朝から調子が悪かった。たまたま、用事があり夜勤の2時間前に家を出た。信号待ちで、放屁すると同時に実をもらした。時間に余裕があるので、シャワーを浴びて、着替えて再出発した。

夜勤の業務をこなしていたが、医務室で熱を計った。

38.7℃であった。看護師が僕をドクターストップをかけて、施設の母体の病院へ行く。

単なる風邪だと。解熱剤をもらい帰宅した。

翌朝、熱を計ると、39.0℃。

大きな病院で診てもらった。

肺炎を起こしていた。入院と言われたが、金が無いので、自宅静養にしてもらった。

一週間、自宅静養であった。

母体の病院はヤブ医者なので、殺されそうになった。


その話を聞いた、同じアパートに住む後輩の女の子がお粥を運んでくれた。

「先輩、気にしないで何でも言って下さいね。石神さんがいないと仕事つまんないので、早く治るように祈ってます」

「あ、ありがとう。沢口ちゃん。ピークは越えたと思うから。元気になったら、みんなで飲み会開くからさ」

それから、身体が軽く成るまで、沢口ちゃんが石神に手料理を届けた。

熱が平熱に戻り、10日ぶりに出勤した。

その夜、快気祝いとして先輩2人、同期3人、後輩4人で朝方まで酒を飲んだ。

後輩は、先輩が払うものだから、先輩2人、同期3人で割り勘にした。なんの事はない。1人3000円で済んだ。


母体病院を信じていたら、死ぬところだった!と、石神はこの施設に不信感を抱き始めた。

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