第3話エロビデオ鑑賞会

あれは、随分、前の出来事だった。

夜勤明けに。

「先輩、いいエロビデオ手に入れました」

当時はまだ、DVDよりビデオが主流であった。

「でかした畠山。今夜7時から女子を集めてエロビデオ鑑賞会だ!」

「はいっ」

石神は盟友の村田と、女たらしの和田健二 27歳に声を掛けて、女子を集めた。石神はエロビデオで盛り上がり、その後の展開を期待していた、

酒、つまみ、ソフトドリンクは石神が買ってきた。

和田は女子を4人連れてきた。

施設のグループホームの女子を集めてきた。だが、石神らが初任者研修を担当していたので顔は見たことがある。

男4人、女4人で水炊きをつつきながら、酒を飲んだ。

畠山が石神に耳打ちした。

「女の子連中は酔っているので、今がチャンスです」


「さて、皆さん。今夜のメインイベント、エロビデオ鑑賞会でございます。テレビにご注目、ヨシ!しもべ!」

畠山が自信のエロビデオを再生した。

画面には、綺麗なお姉さんがトイレに現れた。

みんな、固唾を飲んだ。

カメラのアングルが変わり、お姉さんはオシッコをした。

画面が変わると、金髪のギャルがトイレに座った。

カメラのアングルは便器から、お尻を見上げる感じ。

あろうことか、ギャルはウンコをした。


みんな、ビミョーな空気になった。

石神は一旦停止して、ビデオのタイトルをみると、

【美女の糞尿100連発】

と、シールが貼られていた。

「畠山、お前はスカトロが好きなのか?」

「はいっ。見る分には」


その後、畠山は石神と村田から鉄拳制裁を受けたのである。

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