第62話 ウルフミラージュの素材
俺は早速ウルフミラージュの素材を防具に混ぜ込んだ。
「【防具合成】!」
しばらくの間は昔つけていた薄皮鎧があるのでそれをつけておく。
そして【魔封じの杖】とウルフミラージュの素材で新たな武器を合成する。
しばらく経つと目当ての物ができた。
【幻惑の杖】
力+80
妨害魔力+120
『幻影を見せると言われているウルフミラージュの素材で作られた杖。相手に【幻惑】を付与する効果を持つ』
『魔法【幻惑付与】を習得しました』
「よしっ!」
俺は思わずガッツポーズをした。
だって【幻惑付与】だぞ? 先ほどの戦いでこれがどれだけの威力を発揮するのか痛いほど経験したばかりだからな。
しかも妨害魔力が大きく向上しているのはありがたい。
そして次は防具だ。
【ウルフミラージュの鉄革鎧】
守り+57
『幻影を見せると言われているウルフミラージュの素材で作られた鉄革鎧。【幻惑】に対する耐性が向上する』
「【幻惑】耐性か...。悪くないな」
これから先に【幻惑】を多用してくる敵が出てきた場合にこの装備は役に立ちそうだ。
強力な装備が出きてきたのでついでにシュナの装備も強くしておこう。
「シュナ、鉄の爪を俺に渡してくれ」
「いいけど何に使うんですか?」
「ああ、【アイテム合成】だ」
「【アイテム合成】?」
どうやらシュナは俺の能力に気がついていないようだったので説明してあげた。
「たとえばこの鉄の爪とさっき倒したウルフミラージュの素材を混ぜて合成すると...」
【幻惑狼の爪】ができた。
「装備してみろ」
「わぁ!? さっきよりも使いやすくなってる!?」
「それが合成だ。凄いだろう?」
「はい! 凄いです!」
【幻惑狼の爪】
力+90
素早さ+10
『幻惑狼の素材を用いて作られた鉄の爪。【幻惑】の効果がある』
(こっちにも【幻惑】の効果があるのか。優秀だなウルフミラージュ)
とにかく今回の仕事は大成功と言えるでしょう。
近場の森で薬草の採取をしてから帰路に着くのでした。
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