第31話
挨拶すら出来なかった人と
夢のような時間を過ごしてしまいました。
あっという間の出来事だったけど
不思議にお喋りできたような気がします。
お弁当は食べ損ねてしまったけれど
楽しい時間を過ごせました。
【 一度きりの人生、勉強なんていつでもできるけど、高校生活は今しかできない、今しかできないこをやらなきゃって、そう思わない? 】
椎名くんはそれをやっています。
本当の目的はわからないけれど
彼はやりたいことを…
今まで、勉強ばかりしていた自分はいったい、なんだったのでしょう。
椎名くんの席をチラ見すると、彼はもういなくなっていた。
おかしいな・・放課後って言ってたはずなのに・・
「 さてと、帰ろっかな! 」
高沢さんが教室を出ようとした時だった。
『 じゃあ美優ちゃん、これで終わりね 』
『 時間短縮って何ッ!?ヤダヤダ、もう少し一緒したい! 』
『 次に約束している子が待っているから 』
『 だれ!? まい!?、それともカノン!? ねぇ、誰よッ! 』
「 ブッ! え!? なんだ? 」
「 廊下で何か言いあってる・・・あの声は・・ 」
「「 椎名くん!? 」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます