第13話
「 や、やめて!! 」
「 痛ッ! 」
くしゃみした瞬間、何が起こったのか自分でも理解できなくて、足がガクガクして、全身がブルブル震えて、涙まで出てきたりして
でも、そんな気持ちは少しもなかったのに、無意識に椎名くんの頬に爪をたててしまった。
「 ご、ごめん・・ 」
「 気にしないで、慣れてるから 」
椎名くんは頬をおさえながら、フッと笑みをこぼした。
「 フラれたの、今日 これで2回目だし・・ 」
に、2回 !?
椎名くんの頬をよく見ると、わたしが引っ掻いた反対のほっぺにも小さな引っ掻きキズがついていた。
椎名くんてただの遊び人なんだ!
女子なら誰でもいいんだ!
しかも無理矢理、マスクの上からキ・・キスをするなんて・・・・・
「 椎名くんて…最低! 」
こんな人に憧れていたなんて
わたしはバカだ!
「 どうしました?・・早くふたりとも教室へ入りなさい、時間過ぎてますよ 」
入るぞ!
うわアッ!?
椎名くんに引きずられながら教室の中へ突入しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます