愛しいうなぎのぬいぐるみ【ハライヤ!】
『ハライヤ!』より。
https://kakuyomu.jp/works/16816452221191634672
私、水原知世は祓い屋として迷える霊を成仏させたり、悪い妖怪と戦ったりしています。
けど、四六時中お仕事の事ばかり考えているわけではありません。しっかりお仕事をするめには、時に急速も必要。
というわけで。私は今自宅のアパートで、すやすや寝ています。
昨夜は遅い時間にお祓いに行ったので寝るのが遅かったです。朝になってぼんやりと目を覚ましましたけど、まだ頭はぼーっとしています。
けど幸い、今日は日曜日。せっかくなので、二度寝しちゃいましょう。
「う~ん、かばやき~」
私は一緒に寝ていた、うなぎのぬいぐるみを抱き締める。
にょろにょろとしたうなぎのぬいぐるみ。名前は『かばやき』。これは元々、ぬいぐるみ供養のために祓い屋の里に送られてきたものなのですが、段ボールから取り出したそれと目が合った瞬間、衝撃が走りました。
つぶらな瞳で、じっと私を見つめてくるうなぎちゃん。
かっ! 可愛いです!
通常、ぬいぐるみ供養では最後に、お祓いをしたぬいぐるみは燃やしちゃうのですけど、そんなのもったいない。
私はお願いして、お祓いをした後そのうなぎのぬいぐるみを貰いました。
ふふふ~、可愛いです~。名前は『かばやき』にしよ~。今日から私の相棒ですよ~♡
というわけでそれから、かばやきは私の相棒、宝物、姉弟になったのです。
大きいサイズだったので抱き枕にも使えて、夜寝る時はお布団に入れて、抱き締めながら眠ります。
それは高校生になった今でも続けているのですけど、これは皆には内緒にしています。
特に祓い屋仲間の男の子、葉月くんに知られるのは恥ずかしいですもの。
ああ、でもかばやき、やっぱり抱き心地最高です。
まどろみの中で、かばやきをむぎゅ~って抱き締める。
ぬいぐるみと一緒にのんびり二度寝。最高じゃないですか。
たまにはこんなお休みも、悪くありませんね。
ただこの時、実は大変な事態が起きていたのですが。
それは次回に続きます。
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