第7話 鉱物粉砕
メイとナナは、ダンジョンで魔物を倒して魔石を砕き、武器を鍛えまくりました。
腕輪の不思議な力で武器の品質が向上するたびに、ナナは驚きイナリに頬をつままれていました。
そして、キノコを狩りまくって武器種を変えたところで、腕輪のチャイムが鳴りました。
「あっ、新しいミッションが現れたわ!」
ナナがイナリに頬をつままれる傍らで、メイは嬉しそうにミッション画面を開きました。
『鉱物砕いて武器を鍛えろ!』
「今度は鉱物を砕くのね」
「おそらく、鍛え上げれば、武器の材質を変更できるのだろう」
「ふふっ、やってみれば分かるよ」
メイ、ナナ、イナリは、軽く言葉を交わすと、すぐに鉱物の採れる階層へと向かいました。
「鉱石なんか切りつけて、刃こぼれしないかしら?」
「とにかくやってみよう」
メイの心配をよそに、ナナはやる気満々です。2人そろって鉱物を切りつけると、鉱石は砕けて光の粒となり、ナイフに吸い込まれてゆきました。
「「なんだか、狐につままれた気分だ」わ」
「こうかい?」
「「痛たたた」」
2人そろってイナリに頬をつままれるのでした。
俄然やる気になった2人は、どんどん魔物を倒して鉱物を砕き、剣を鍛え上げるのでした。
やがて、最高品質の剣となり、さんざん鉱物を砕いたところで腕輪のチャイムが鳴りました。
メイが腕輪の画面を開いてみると、2人の剣に『材質変更が可能です』と表示されていました。
「やっぱり材質変更が出来るようだわ」
「よし、早速やってみよう」
「まずは私からね。えい!」
メイが自身の鍛えた剣を材質変更すると、剣が淡く光って青銅の剣になりました。
「えっ!? 青銅の剣って、前より弱くなったんじゃない!?」
「まぁ、そういうこともあるよ」
メイが弱体化した剣に驚いていると、イナリが肩を竦めてみせました。
「私のも青銅の剣になるのか?」
「大丈夫、別の材質を選べるはすだよ」
ナナが心配そうに眉を下げると、イナリが選択肢があると言いました。
「本当だ。ナナの剣に選択肢が出ているわ。青銅の剣と未知の材質とあるわよ」
「よし、未知の材質で頼む」
「分かったわ」
メイが未知の材質を選ぶと、ナナの剣は鋼の剣になりました。
「鉄の剣が鋼の剣になったわ」
「よし、上手く強化できたようだな」
「鉄の剣を鍛えて青銅の剣や鋼の剣になったように、青銅の剣や鋼の剣を鍛えると、それぞれ別の材質に変更できるはずだよ」
鋼の剣に喜ぶナナ達へ、イナリが更なるアドバイスをするのでした。
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