悪声竜ディベルシオン

【クラス】ボス

【名称】悪声竜ディベルシオン

【種族】悪竜

【性別】雄

【出現場所】不定。なんならフロンティア以外の世界にいることの方が多い

【強さ】★★★★☆

【武器】

 悪竜のブレス。無色透明の衝撃波で、ディベルシオンの数少ない攻撃手段のひとつ。


【特殊能力】

・悪意扇動

 通常のブレスの応用技たる「悪意喚起」をディベルシオンが独自に進化させたもの。効果範囲が大幅に広がり、戦場全体に効果をもたらせるようになった。ただし燃費が悪くなり、数分経てば効果が切れてしまう。


・悪意吸収

 悪竜は他者の悪意を吸収して強くなる。「悪意扇動」と組み合わせることで更なる強化を狙える。


・界渡りの竜

 いくつもの世界を渡り歩き、適応を繰り返してきたため、たいていの異世界の存在や術法への特攻や耐性を身に付けている。さながら「異界特攻」とでと呼べる能力。

 逆にフロンティア由来の能力への耐性はあまりない。


・ゴシップウェーブ

 虚空に話しかけるだけで、話した内容を噂と成して瞬く間に世界中に広げる。普段は根も葉もない噂を広めるのに使用しているが、普通に情報共有目的で使用することもできる。

 ターゲットを絞れない点と、強すぎるためひとつの世界につき三回までしか使えない点がネック。なおフロンティアではまだ一回も使っていない。


・道化の振る舞い

 常に自分の脅威度を誤認させるような術式を展開している。状況に応じて必要以上に強く見せ萎縮させたり、必要以上に弱く見せて油断を誘ったりする。


・竜化

 体力が半分を切ると、体長30メートルほどの竜の姿に変化する。全能力が大幅上昇するほか、異界由来の力への特攻・耐性が大幅強化される。


【容姿】

 人間態は短い金髪に紫の瞳の少年。常に生意気そうな表情を浮かべている。まだら模様の道化師の衣装と帽子を身に付けており、角は普段は帽子に隠れて見えない。腰から伸びる尻尾が彼を竜だと示す唯一のパーツ。


【性格】

 普段は明るくひょうきんに振る舞っているが、本性はものすごく臆病で卑屈。馬鹿のような言動をするが、実は頭の回りが非常に速い。とにかく面白いことが大好きで、現実が面白くなれば他のことなどどうでもいいと思っている。なんだかんだ最も悪竜らしい悪竜なのかもしれない。


 異世界に渡った悪竜の子孫。両親から聞いたフロンティアに「旨味」を見出し、気が向いたら行こうと常々考えていた。だがなかなか気が向かず、あっちこっちの世界を気まぐれに渡りまくって過ごす。つい最近ようやく気が向いてフロンティアに行ってみると、両親から聞いた当時のような大戦争が勃発していた。大興奮したディベルシオンは今までに訪れた多くの世界を飛び回り、フロンティアのことを言いふらした。結果、異世界に渡った竜がフロンティアに舞い戻る事例が増加傾向にある。

 現在は人間側・竜王軍のどちらにも与せず、好き勝手に被害を増大させては喜んでいる。なんならハイネの下にもつかずに独自に行動している(ハイネは普通に放置もとい黙認している模様)。


台詞候補:

「この世界は今でも十分面白い。けどさ……もっと面白くなってもいいと思うんだよね」

「さぁて、次はどこにどんなイタズラを仕掛けようかなぁ?」

「やっぱ最高だね、愉快な争いを煽って回るの! だってただでさえ愉快なのに、煽ればもっともっと愉快な悲喜劇になるもんだからさ!」

「おいらはただの道化。おいらを倒したところで、事態はなぁーんにも変わらないよ」


メタ情報:

 東産ボスに異世界から来た竜が多すぎる気がして、なんでこうポンポン来るのかな~と考えていたら思いついた竜。

 もともとは風竜にする予定だったが、キャラメイクしているうちに愉快犯な面が表出してきたので、いっそ悪竜にした。


 はっきり言って、武力だけならそんなに強くない。異界の存在への特攻や耐性こそあるが、煽り特化のステ振りがされているため攻撃力も攻撃手段も他の竜には及ばない。純粋な戦闘力だけなら多分★3くらいだと思われる。それでも物理的に強いし竜特攻は不可欠だけどね!

 一方、世界への脅威度は★5クラス。なにせ方々の世界から次々と竜を呼び込み、争いの種をばら蒔いているのだ。なのでさっさと倒した方が世界のためだと思う。こいつのせいでモブ竜が増えてる可能性まであるし。

 そういうわけで、強さランクは間をとって★4としている。


 倒す上で厄介なのは自分の脅威度を高く見せかけたり低く見せかけたりして惑わしてくること。これに惑わされていると完全にディベルシオンに戦闘の主導権を握られてしまうため、この術式に惑わされないことが重要である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る