第7話

「 あゆみ!はやくいこう!ちこくしちゃうぞ! 」

「 まってよ、そうたにいちゃん 」

「 まったくしょうがないなあ、ほら手をつないであげるから 」

「 うん! 」


ふふふ……



「 何笑ってんだよ 」


「 え?…あぁちょっとね、思い出し笑い 」


「 どうせまた、オレのことだろ… 」


「 あったり〜!よくわかったね、小さい頃のこと思い出してたんだ 」


「 ふ~ん…何を? 」


「 これよ! 」


繋がれた颯太の手を上に上げて、パッときり離した。


校門が見えるT字路にさしかかったのだ。


ここから先は学園モード


「 じゃあ、西野先輩!よろしくお願いいたします!」


颯汰に敬礼の真似をして見せる。


「 おう!杜村!今日もサポートよろしくたのんだぞ! 」


颯汰もわたしの真似をした。


「 了解しました! 先輩! 」


『 あはは! 』

『 はははッ 』


「 あ、この荷物、部室に置いておくから、じゃあな、杜村… 」


そうだ!…今なら聞けそう…


「 あの!…西野先輩? 」


「 なに? 」


「 あ、あの…先輩の…す、好きな女の子のタイプって…どんな人ですか? 」


「 な、なんだよ、いきなり…そんなこと急に言われても、それに…どうしてそんなことを聞くんだ? 」


「 そ、それは…な、菜々美が!知りたいって言うから… 」


「 渡瀬が?…なら…オレの好きなタイプは…

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