第7話
「 あゆみ!はやくいこう!ちこくしちゃうぞ! 」
「 まってよ、そうたにいちゃん 」
「 まったくしょうがないなあ、ほら手をつないであげるから 」
「 うん! 」
ふふふ……
「 何笑ってんだよ 」
「 え?…あぁちょっとね、思い出し笑い 」
「 どうせまた、オレのことだろ… 」
「 あったり〜!よくわかったね、小さい頃のこと思い出してたんだ 」
「 ふ~ん…何を? 」
「 これよ! 」
繋がれた颯太の手を上に上げて、パッときり離した。
校門が見えるT字路にさしかかったのだ。
ここから先は学園モード
「 じゃあ、西野先輩!よろしくお願いいたします!」
颯汰に敬礼の真似をして見せる。
「 おう!杜村!今日もサポートよろしくたのんだぞ! 」
颯汰もわたしの真似をした。
「 了解しました! 先輩! 」
『 あはは! 』
『 はははッ 』
「 あ、この荷物、部室に置いておくから、じゃあな、杜村… 」
そうだ!…今なら聞けそう…
「 あの!…西野先輩? 」
「 なに? 」
「 あ、あの…先輩の…す、好きな女の子のタイプって…どんな人ですか? 」
「 な、なんだよ、いきなり…そんなこと急に言われても、それに…どうしてそんなことを聞くんだ? 」
「 そ、それは…な、菜々美が!知りたいって言うから… 」
「 渡瀬が?…なら…オレの好きなタイプは…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます