第4話

『 お疲れ様でした~ 』


練習も終わり、わたしと菜々美ふたりでモップをかけている時だった。


「 ねぇ歩美?今日何の日か知ってる? 」


「 さあ?… 」


「 ふふん、西野先輩のお誕生日でした~

ねぇねぇ歩美? せんぱいにプレゼントあげたら好感度アップするかな? 」


「 さあね… 」


「 あ~あ、まったく…ぜんぜんだね、先輩の好みの女性のタイプとか知りたかったのに、少しくらい相談に乗ってくれてもいいじゃない、もういいや あたし行くね、おっさき~ 」


菜々美は颯太のいる部室へ行ってしまった。


ふ~ん…


誕生日なら、もちろん知っている


6月10日、双子座の16歳

趣味はバスケと将棋、好きな食べ物、果物全般、チョコレート、カルピスオーター、好きな漫画はツーピース・・etc・・


唯一知らないことは、好きなタイプの女の子

くらい…かな?…こっちが知りたい


はぁ…


それより練習日記をつけないと・・

メニューは予定通り終了、1年生達はダッシュのタイムがプラス1sec・・・・


書いている途中でペンが少し止まった。


わたしだってほんとは・・・


・・・・


えーと・・・・パスの時間が8分で・・

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