第9話 降臨

久しぶりのお風呂で、ピカピカに磨いてもらいました。スージーもアンもアンズもツヤツヤになりました。

改めて見ると、スージーは巨乳から爆乳になり、アンは少し背が高くなり、体はキレテきてます。特にアンは美人になりました。アンズもよく見ると美人犬(狼)ですね。

おっとハーレム完成ですか?


魔物化している二人は、身体能力もかなり上がっている様で、アンなんかはフル装備の状態で垂直跳び2メートルも飛んでました。


辺境伯様が、バタバタと入ってきました。

「婿殿 申し訳なかった 今回の不手際本当に申し訳なかった」

「よかった ボクまだエリザベスのお婿さんなんですね 嫌われたかと思ってました」

「クリストフ君 ありがとう 少しの間に成長したんだね」


「魔物化したよ」


しばらく沈黙が流れ


「食ったのか?」

「それしかありませんでしたから」

「急に大きくなったのはそのせいか?」

「おそらく」


「スージーとアンは身体強化を中心に影響が出ています スージーはオッパイが大きくなり 味が格段に良くなりました アンは筋力強化と骨の強化 それぞれ本人たちの希望が反映されていると考えられます」

「クリストフ君はどうだ?」

「並列思考?別人格?もっと成長した自分ができた感じです 身体強化はしていますね」

「今の感じだな」


しばらく沈黙が流れて

「これはある意味都合がいいな 相談だが 宰相家はどうする あと4日で死罪になるが」

「助けて損にはならないでしょ? いつでも潰せるし 帝都に行きますよ」

「先触れを出すか みんなの前では4歳児のままでな」


「スージー アン アンズ 帝都に行こうか」


時間短縮の為に、辺境伯様・スージー・アンは騎乗でボクはアンズに乗って帝都に向かった。出発して2日目の昼には帝都に着いていた。

先触れを出していたので、東大門には迎えの騎士団が待っていた。


そこから宮殿まで馬車に乗り換え向かうことになった。


「辺境伯様 一旦南大門へ迂回いたします」

「ハイハイ かたずけるからいいよ」


高架道路とスロープは、撤去して東大門の修復もチョイチョイとやっておく、おっと新デザインの、凱旋門風でって扉が無いけど無理やり付けて、ハイOK。

埃っぽかったので水を撒いて完了です。サービスで石畳にしておきます。

自分で壊したからね、ごめんなさいね。


騎士団がアホ面をしているが放置しておく。


「ハハハハハ クリストフ君やりすぎ」

「まあまあ へんきょうはくさま いきましょう」

「そうだな 子供っぽく頼むぞ」

「わかりまちた」


沿道では、突然道路の真ん中の壁がなくなり、石畳の道路が出現し、東大門が見慣れない門にかわっていた。

住民たちは ”神様が降臨された” とボクに向かって拝みだした。


「クリストフ君 手ぐらい降ってやれ」


みなさんドモドモ


沿道が凄い歓声に包まれた、驚いた小鳥が飛び立ち、優勝パレードみたいになってしまった。


城門に着くと、皇帝が自らお出迎えしてくれた。

パフォーマンスには答えるのが礼儀なので、トテトテと走り寄り、抱き着いておいた。友好ムードの演出もばっちりだろう。辺境伯様、褒めてくださいね。褒められて伸びるタイプですよ。


皇帝と辺境伯の会議中、僕たち3人と1匹はお風呂タイムだった。お風呂で栄養補給に、スージーのオッパイをしっかり飲んでおくのも忘れない。


とにかくクリストフの、機嫌を損ねない様にするのが肝心という結論に達した。首につける鈴にエリザベスが選ばれた。

1ヶ月以内にクリストフが戻ってきたので、宰相一家は死罪を免れて一族郎党帝都の屋敷に軟禁される事になった。


世間からは、すっかり神様に祭り上げられた。皇帝に抱き着いたことで”祝福された皇帝”として皇帝の人気も上がった。

神様として扱った方が、政治の枠組みの外で管理できるので、都合がいいみたいだった。

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