第4話 神話デビュー
3歳になりました。
順調です。いたって順調です。
ホントにがっつりとチート貰ってました。神様ありがとうございます。
オレの場合は、バカでかい魔力量と魔法操作でした。
この世界では、体系的な魔法というのはなく、魔力の出力をイメージする感じになるようです。つまり、何を・どんな形で・どれくらいの強さで出すか、を具現化する能力が魔法ということです。3歳児でも、南〇水鳥拳とかカ〇ハメ波とかもできちゃいます。
魔法操作とは、効率化の問題です。術者によって、同じような効果の魔法を使ったとしても、効率が違うために使用魔力量も変わってきます。
得意な魔法は、爆裂魔法(水蒸気爆発)が得意です。爆発範囲と威力と指向性のコントロールで、開錠から範囲攻撃までこなします。
3歳児のヨチヨチ歩きのくせにやればできる子なんです。
自分の名前が最近分かった。
クリストフ フォーゲル3歳 フォーゲル子爵家嫡男。
ジョン フォーゲル 28歳 フォーゲル子爵家 当主 父親
アクア フォーゲル 23歳 フォーゲル子爵第一婦人 母親
子爵領都 バルス 人口8万人 帝都パルマから、東に馬車で3日(約300キロ)中堅地方都市 子爵領全体で15万人ほどの人口です。
ファンタジー全開の中世ヨーロッパの趣、技術的にも中世ぐらいだが魔法が有る分、社会インフラは遅れている印象。上下水道、電灯、など魔法に依存している。
この国の名前はパルマ帝国。皇帝が統治し、帝都パルマを政治経済の中心地として発展している。帝国人口6500万人 パルマ人口200万人かなりの規模の大都市である。
魔法が使えるのは全体の0.5%程度、そのうち莫大な魔力量が必要な攻撃(防御)魔法が使えるのはそのうち0.5%ほど。すなわち、帝国全土で15万人ほどしかいないのです。
赤ちゃんの頃から攻撃系の魔法が使えるオレは、帝国始まって以来の神童と呼ばれていました。
オッパイは卒業したが、オレのお世話は引き続き牛人のスージー(オッパイ係)と、新たに犬人のアンにお願いしています。
まだ3歳児なんで、ちょっとスケベな顔で、スージーとアンのオッパイに戯れていても、だれにも文句言わせませんよ。なんて言っても神童ですから、文句言うやつはぶっ飛ばしてやります。
自分でいうのもなんですが、かなりの美形です。他の貴族が縁を繋ごうと必死になっているようです。
この度父親の所属する、東部辺境伯様の派閥のドン、ドズル辺境伯様のお招きで東部の都市メタに向かっています。護衛のバルス騎士団20名を含む総勢30名の御一行で、子爵家としては頑張ってるほうだと思います。最大戦力はオレなんで何にも心配はありません。
途中50人ほどの山賊どもが、やらしい眼でメイドたちを見て襲ってきたので、プチメテオを食らわせてやりました。
せいぜい拳大の岩100個で勘弁してやったので、殲滅はしませんでしたが、全員再起不能まで壊してやりました。悪名高い盗賊団だったらしく、その地の領主メリル子爵様(同じ派閥の子爵様)に感謝され、辺境伯様の所に同行することになりました。神話の1ページです。
あれ以来、騎士団の忠誠はオレに捧げられるようになりました。
ドズル領にはいってしばらくすると、大雨で河川が氾濫しそうなぐらい増水し、御一行は足止め止めされていました。
朝から晩までの大雨がこれで3日目になり河川の水位がかなり上がってきています。騎士に抱っこされて視察中、まさに堤防が決壊しかかっています。
「ね~あれ どうなの」
「若様 危険です すぐに逃げましょう」
ちょうど河川が蛇行する外側の堤防が削られ始めていました。向こうに広がるのは収穫前の大穀倉地帯です。時間が無いので、ちまちまと土嚢を積んでる農民を、騎士団に指示して避難させる。
ここからは、神童クリストフ様のショータイムです。
川底の土砂を石に戻して、ブロック状に成型した石で堤防を作成。対岸も併せて3キロほど堤防を一気に作る。
「もういい?」
「若様!凄いです!感激で・・・・」
「ねむいよ スージー抱っこ」
意識を手放した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます