第2話 ゴメンナサイ

まさかの勘違いでした。


自分の頭を触ってみると、角は付いていません。

ってことは、この臭い女がお母さんで、いい匂いの人がおっぱいメイドさんですか??


オッパイが牛?? そのまんまやんけ!!

そら オッサンが舐った後は臭いにきまっとるやんけ!!オバハンもヤッた後は風呂ぐらい入っとけや!!


そこで、何とか臭いことを伝えなければ、親子の平和は訪れません。何度も何度も、懸命に握った布でオッパイを拭きます。ついに、気づいてくれました。お風呂に一緒に入った時に、洗いたてのオッパイにしゃぶり付き、母乳プレイを満喫しました。

お母さんは、オッパイに食らいつくオレを抱きしめて泣いています、いい仕事しました。


6ヶ月くらい?だいぶん分かってきました。自分はほぼ人間型。牛?人、犬?人、猫?人それぞれほかの動物っぽのいいますが、生態系が違うのか見たことのない形状をした種類もいる上に、おそらく混血が激しい。実際に二足歩行の猫(エジプトの神様っぽいやつ)から猫耳メイドまでが猫人のくくりになります。それに他の動物も交じってなにがオリジナルなのかわかりません。一言でいえば「平和」ってことですか。





前世での名前、上田 信一郎(42歳 ) 妻(44歳)・長男(10歳)・次男(8歳)。

職業、食品スーパー店長。


こっちに来る前の日は、浮気の後、普通に家に帰り風呂に入ったはずだ。どこに死ぬ要素が有ったのだろうか?不思議でならない。





先日、旦那のスマホがメールの着信を知らせた。パスコードは電話番号なのですぐ開いた。やっぱり例の浮気女だった。


旦那は昔から浮気癖がひどかったが、修羅場を避ける嗅覚も絶品だった。ドンな女と浮気をしても、なぜか綺麗に逃げ切っていたのは凄いと感心する。しかしながらガードが甘い。


今でも、週2回は夜会をする。子供に聞かれないように、声が出るのを我慢するのが大変だ。そんな私を楽しんでるのも知っていた。

最終的には、旦那の不倫で別れることになっても、大変なのは旦那の方なのでこのまま流れていこうと思っていた。





私以外の女がいる家に、帰るなんて許さない。

週1回の本店での店長会議、その後に、私の部屋に直帰してくれる。それでも21時には帰っていく。いつも帰り際に飲ませるサプリメントを特製のモノに変えておいた。私も一緒に飲んだので、ずっと一緒にいられるはずだ。



旦那がお風呂に沈んでいるのを発見したのは、23時ごろ、あまりに風呂から上がるのが遅いので覗きに行くと、バスタブに沈んでいた。

警察が来て大変だった。事件と事故の可能性を調べるためいろいろ聞かれた。

意外なことに、涙が出なかったので真っ先に疑われたが、不倫女の存在をスマホを見せて、警察に知らせてやった。


その女も死んでいた。不倫女が仕掛けた無理心中。生命保険も降りるし、住宅ローンもチャラ、慰謝料ももらえて万々歳だ。


最後にいい仕事したね、旦那様。










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