幼馴染から突然遺言の電話が来た

久野真一

幼馴染から突然遺言の電話が来た

「最近、「異世界おばさん」見始めたんだけどさ。めちゃくちゃ面白いよね」

「わかるわかる。ゲームハードの話はわからないけど、とにかく笑えるんだよな」

「それに、あの異世界おばさんの顔がキモ過ぎて……思い出したら笑えてきた」


 片田舎の2DKに野郎どものバカ騒ぎの声が響き渡る。

 僕もその一人なんだけどさ。


「男子ども、うるさすぎ。近所迷惑!」


 我がサークル「現代文化研究会」の女部長たる康子やすこ先輩が一喝する。


「大丈夫ですって、部長。ここ、角部屋ですし隣は空き部屋ですし」


 康子先輩は礼儀にうるさいところがあってそれが玉に瑕だ。


「でもねえ……」

「まあまあ、部長。夏野なつの君の言うことも一理ありますって」


 いつも仲裁を買って出る副部長がまあまあと宥めに入ってくれる。助かる。


「そうですよ。たまの飲み会くらい、いいじゃないですかぁ」


 既に出来上がってる女子部員が絡み酒とばかりに部長にもたれかかる。


「仕方ないね」

「ほらほら、部長も飲みましょうよー」

「はいはい」


 クーラーが効いた部屋でこうして賑やかに過ごす夏の夜は最高だ。

 去年、ここに受かって本当に良かった。

 プルルルル。プルルルル。ん?


「なんか着信音が鳴ってない?」


 部長が辺りをきょろきょろ。


「あ、ほんとですね」

「誰か電話来てるぞ」


 うーむ。誰だろう……と耳を澄ませてみれば、音は足元から。

 あ。僕のスマホだ。番号は……夏子なつこか。


「すいません。僕のおさな……友達から電話来たみたいです」

「ああ、例の後輩ちゃん?」

「焼けるねー。ほら、恋人が待ってるんだろ?早く出てやれよ」

「そーそー」


 ダメだこいつら。完全に出来上がってる。夏子はまだ恋人じゃないんだけどね。


「すんません。ちょっと外出てきます」

「いってらー」

「いってらー」


 部屋から出て「通話」ボタンをタップ。


「あ……トモ先輩。よか……った」


 瞬間、悪寒がした。

 だって夏子の声は今にも消え去りそうなほどにか細い。


「夏子。何かあったのか?」

「すいません。なんか、こんな形で死ぬなんて思っても……」


 はぁ、はぁと荒い息遣いが聞こえてきてただ事じゃないことは嫌でもわかる。

 って、死ぬ?


「ちょっと待って、夏子。死ぬって一体?事故?病気?」


 聞いている僕もいっぱいいっぱいだった。

 昔の……あの頃の嫌な記憶がよみがえる。

 大昔、夏子が崖から転落して死にそうになったあの時の記憶が。


「たぶん……病気、ですかね。突然死って本当にあるものなんですね」

「ちょっと待って。今、救急車呼ぶから。今どこ?家?サークル会館?」


 とにかく早くしないと。


「すいません。たぶんもう無理です」

「いやいや、まだ諦めないでよ。とにかく今いる場所を」

 

 と続けようとしたのだけど。


「私が居なくなっても、元気でいてくださいね」

「え?」


 ただ、それだけの言葉を残して、プー、プー、と通話は途切れたのだった。

 死ぬ。夏子が?冗談じゃない。とにかく、あいつの家に駆け付けて……。


【すんません。後輩がちょっとマジでやばいんで。宴会は続けといてください】


 それだけをLINEに残して、僕はチャリ置き場に急ぐ。

 頼むから無事で居てくれよ。


◇◇◇◇


『私が居なくなっても、元気でいてくださいね』

「縁起でもない!」


 泣きそうになるのを必死でこらえながら後輩の、幼馴染のいる部屋まで必死でチャリを漕ぐ。足が攣りそうだけどそんなことは言ってられない。

 でも……なんで急に。あ、そういえば。


◆◆◆◆昨日◆◆◆◆


「明日はママチャリ部で東京まで行ってくるんですよ」

「この暑い中、大丈夫?」

「経口補水液も帽子もタオルもあります。対策は万全です!」

「途中で無理だと思ったら帰ってきなよ?」


 だって、ここから東京まで片道で40kmはある。往復で80kmをママチャリでなんて心配にもなる。


「トモ先輩は心配し過ぎですって。ペース配分も部長がちゃんと考えてくれてます」

「ならいいんだけど……」

「秋葉原土産、買ってきますから」

「別にそれはいいんだけど」


◇◇◇◇◇現在◇◇◇◇


(まさか、ね)


 いや、原因を考えてる場合じゃない。とにかく急がないと。

 

「夏子、起きてる?」


 ドンドン、ドンドン。

 インターフォンを鳴らしても反応がないのでドアをゴンゴンと叩く。

 どんどん嫌な予感が膨れ上がっていく。


「もう、合鍵使うしかないか」


 一人暮らし同士、お互いの緊急時にと持ち合っている合鍵。

 本当に使うことになるなんて思っていなかったけど。


 ガチャリと鍵を開けて、


「おーい、夏子。無事なら返事して?」


 玄関からして明るいのがかえって不安を煽る。

 トン、トン、トン、と一歩歩くごとに喉に何かがこみあげてくる。

 そうして、彼女の部屋に入ったときに見えたのは。


 床に敷いた布団に生気の抜けた顔で横たわる幼馴染の姿だった。

 死。縁起でもない言葉が脳裏を掠める。

 いや待て。まだ気を失っているだけかもしれない。


 そろっと近くに寄って……きっと息はしてるさ。そのはず。

 彼女の、少し童顔な顔つきの口元がわかるくらい近づいて……え。


「息、してない」


 心肺停止。病院に搬送後にまもなく死亡。

 ニュースでよく聞くありふれたフレーズが脳裏を駆け巡る。

 

「いや待て。呼吸停止してもまだ望みはあったはず」


 まず、救急車を呼ばないと。

 いっそ狂ってしまいたかったけど、やることをやってからだ。

 1、1、9。人生で初めてかける119番。


「消防署です。火事ですか。救急ですか」


 何言ってるんだ。救急に決まってるだろ。

 そう八つ当たりしたくなるのを済んでのところで飲み込む。


「救急、です。後輩の……ああ、友達の意識がなくて」

「場所はどこですか?」


 いや、だからその前に対処法を。

 そうじゃない、そうじゃない。落ち着いて現住所を言わないと。

 

「茨城県〇〇市△△△××××です」


 皮肉にも、一年後輩の彼女と僕は長い付き合いだ。

 緊急時の連絡先としてお互いの現住所を書くことも多い。

 こんな風に役立ってほしくはなかったけど。


「それで、どうされました?」

「えーと……友達の家にいるんですが、意識と……呼吸もありま、せん」

「年齢と性別は?」

「19歳、女性です。僕の友達です」

「あなたのお名前とお電話番号を」

夏野なつの……智治ともはるです。電話番号は……」


 はあ、はあと僕自身の息が荒くなっているのに気が付く。

 一刻も早くかけつけて欲しいのに。

 こんな悠長なやりとりをしないといけないなんて。


「ただちに救急車を向かわせます。20分ほどお待ちください」

「ええと……到着までに何かできることは?」

「部屋は2階ですか?」

「え、ええ」

「ドアを開けて、出来るだけ運び出しやすいようにしてください。それと……」


 気道の確保。保温。人工呼吸、などなど。

 出来る限りでいいので、と念押しされたけど。

 

「わかりました。よろしくお願いします!」


 よし。なんとか救急車は呼んだ。

 あとはドアを開けて……そういえば、救急車が到着まで20分、だったよね?

 確か、呼吸停止後に何分か以内に処置すると死亡率がどうたらこうたらとか。

 そんな記事を以前に読んだことがある。

 

「人工呼吸とか、講習で教わったことはあるけど……」


 それ次第で生きるか死ぬかが変わる。

 そう思うとプレッシャーで押しつぶされそうだ。

 でも、やるだけはやってみないと。


◇◇◇◇


 必死での人工呼吸の結果あってか、多少呼吸を取り戻した夏子。

 顔色は青ざめていて、これで助かるのか全く自信がない。


「あとは……待つしかないか」


 ふと、夏子が倒れていた枕元に何かの紙が置かれているのが目についた。


『トモ先輩、大好きでした』


「勘弁してよ……出来の悪いドラマじゃあるまいし」


 そりゃ、好きだったよ。僕も大好きだったよ!

 でも、そんなどうでもいい告白のメッセージの前にさっさと救急車呼んでくれよ!

 

「なんて言ってもどうしようもないか」


 呆然としている内に、救急隊員の人たちが到着。

 不思議なことに感情が追い付かなくても物事はなんとかなるらしい。

 彼女の実家の連絡先、発見までの経緯を救急車の中ですらすらと話せていた。

 

「バイタル、正常」


 座席に座る僕の耳に、ふとそんな言葉が聞こえてきた。


「これは熱中症でしょうね」

「夏は毎年毎年これですね」


 熱中症。テレビでも大学でもそれ以外でも聞きなれた言葉。

 ママチャリ部の遠征について心配したのも熱中症になったらと。

 そう思ったからだった。


「あの……夏子は、熱中症、なんでしょうか」

「断言はできませんが……たぶんそうですね」

「助かる、んでしょうか」

「なんとも言えませんが、バイタルは正常ですから……たぶん」


 断言はできない、と繰り返し念押ししていたけど。

 それでも、ようやく。


「助かるんだ」


 そう安堵に胸をなでおろしていたのだった。

 結局、救急病院に運ばれた彼女の診断は熱中症。

 なんとか一命は取り留めたものの、各種検査のためにしばらく入院が必要なこと。

 そのほか手続きについて代理で説明を受けて、父さんたちや夏子のご両親に電話。

 

「ほんと、人騒がせなんだから」


 病室の外で僕は独りつぶやいていたのだった。


◇◇◇◇


「あれ……トモ先輩。ここって天国?」


 朝になって、病室を訪れた僕を待っていたのは、ぼんやりと僕を見る、

 何故だかとても懐かしく思える後輩で幼馴染の笑顔だった。


「天国なわけないでしょ。夏子は全く……」


 安心したら、じわりと涙が溢れて来た。


「本当に、生きた心地がしなかったんだけど」

「あ……すいません。私、助かったんですね」


 ようやく夏子にも現状が飲み込めたらしい。


「熱中症、だってさ。息してないときは、ほんと頭真っ白だったよ?」

「道理で妙に身体がどんどん熱くなってたわけですね」

「それと。わけのわからない遺言残す前に救急車呼んでよ、ほんっと」


 昔、崖から落ちたときもそうだった。

 妙に物語に感化される節のある夏子はあの時も、

 「トモちゃん。私が死んでも泣かないでくださいね」

 なんて縁起でもない言葉を残して気を失ったのだった。


「だって。もう本当にこれは死ぬんだって思ったから、せめて……あ」

「どうしたの?入院に必要なものなら言ってくれればとってくるけど」

「い、いえ。枕元に置いてあった紙……よ、読みました?」

「それは……読んだけど?」

「え、ええ?」


 何やら急に挙動不審になる夏子。

 腕をがたがた言わせるものだから、点滴のチューブもがたがた揺れてる。

 おまけに顔が妙に紅潮しだして……。


「ちょ、ちょっと待って。まさか、熱中症の後遺症が!?今看護師さん呼」


 ぶからと言おうとしたのを強い力で引きとめられる。


「ち、違うんです。あの紙に書いてあった言葉ってその……」

「あ」


 必死過ぎて脳裏から消しかけていたけど。


『トモ先輩、大好きでした』


 確か、そんな言葉が遺されていたのだった。

 つまり?僕は彼女のことを好きで、彼女も僕のことを……好き?


「え、ええとさ。解釈が間違っていたら教えてほしいんだけど」

「は、はい」


 ああ、つまり夏子の紅潮した顔は後遺症なんかじゃなくて。

 そして、僕もきっと彼女以上に顔が赤いだろう。


 だって、好きで好きで、でも距離を縮めきれなくて。

 茨城の大学に進学した僕を追ってきてくれたことが嬉しくて。

 在学中に恋人になってやる、と心に決めたまさにその相手が。

 

「夏子は、えーと、その僕のことが好きだった、んだよね?」

「そ、そうです。正直、茨城まで追ってきたくらいですよ」

「気づかなくて、ご、ごめん」

「それはもういいです。それで……先輩は?」

「僕?」

「返事、ください」

「僕も好き、だった。結構前から」

「じゃあなんで、高校のときに言ってくれなかったんですか」

「いやだって、身近であったでしょ。仲がいい年下の女の子がいて、脈ありか?と思ってコクって見たら「そういう目でみてませんでした」みたいなの、さ」

「ああ。そういえばうちの兄が……」


 それはそれは悲しいお話。

 夏子のお兄さんには、昔から仲のいい二つ年下の女の子が居た。

 ていうか、その女の子は僕らの友達でもあるんだけど。

 ともかく、二人は大層仲が良かったので「これはいけるんじゃ?」と

 コクった夏子のお兄さんは玉砕。

 「本当に……すいません。男の人としては、ちょっと」

 そんな残酷な言葉とともに。


 彼とは僕も親しい仲だったから、よく忠告されたものだった。

 「夏子ってお前に気があるように見えるだろ」

 「ま、まあ。そうかなと思うことくらいは」

 「注意しろよ。女子って気がある素振りでそうじゃないことも多いからな」


 実感の籠った、それはそれは重い忠告だった。


 「は、はい」

 

 だからこそ、僕は関係を崩すのが怖くて踏み出せなかったわけだけど。


「まあ、僕がヘタレだったのも本当だけどね」

「いえ。先輩は格好良かったですよ。あの時も今も」

「あの時も助けを呼ぶことしかできなかったでしょ」


 僕と彼女が小学校の頃。

 足を踏み外して、低い崖から彼女が転落するという事故があった。

 その時にまあ、ロクでもない遺言もどきを残したり。

 僕が助けを呼んでなんとかなったわけだけど。


「それだけでも十分ですよ」

「まあ。今回は人工呼吸もしたのは手柄かな?」


 あれがなかったら危なかったらしい。


「あー、すいません。色々、お手を煩わせてしまい」


 赤くなっている彼女だけど、正直色気も何もあったものじゃない。

 人工呼吸は人工呼吸。

 緊急時にそんなこと考えてられるわけもない。


「ところで。せっかく命を助けたんだから、お礼の一つくらいは欲しいかな?」


 あー、もう。僕はまたヘタレというかなんというか。

 こんな口実をつけてしか申し込めないなんて。


「お礼?それはもちろん、いくらでもしますけど」

「僕と付き合ってほしい。その……夏子も僕のこと好きなんだろ?」


 想いを知っているんだから、僕も普通に言えばいいのに。

 こんな周りくどい言い回しをするとか。


「もう。全然お礼になりませんよ。私も恋人になりたかったんですから」


 相変わらず点滴の管が刺されている腕は少し痛々しい。

 でも、僕の大好きなこの子は満面の笑みで生きてみられたのが嬉しい。


「それじゃあ、付き合おうか」

「はい!よろしくお願いしますね。でも……」

「うん?」


 どうしたんだろうか。


「今回の件で実感したんですよ。一人暮らしって危ないなって……」

「まあ。いざというときにすぐに駆け付けられないしね」


 しかし、なんとも脈絡がないような。


「そ、それで、ですね。トモ先輩の家って2DK、ですよね」


 人差し指をいじいじとしながら切り出す様は。

 彼女が昔から言いだしづらい相談をするときの癖。


「まあ。そう、だね?」


 なんか嫌な予感がしてきた。


「もし、何かあっても、トモ先輩と一緒にいればリスクが減りますよね?」

「そ、それはそうだけど」


 なんか流れが読めて来たぞ。

 これはつまり。


「も、もちろんすぐとかじゃなくていいんですけど」

「あ、ああ。うん」


 待て待て。

 申し出は嬉しいんだけど。

 僕らは今しがた告白しあったばかり。


「どうせいじゃなくても、半同棲くらいでもいいんですが」

「ど、どうせい」

「いずれですけど。どうでしょう?妙な意図はあんまりなくて。やっぱり独りだと心細いですし、それに今回みたいな時に便利ですし。食費とか光熱費とかも節約できますし」


 めちゃくちゃ多弁になってる。

 本音もあるだろうけど、彼女の中で何やら妄想が膨らんでいそうな?

 

「わかった。でも、さすがにすぐは難しいから……一か月後くらいからでどう?」


 やっぱり、好きな子と同棲って夢があるじゃん。

 今すぐはさすがに緊張しそうだけどさ。

 一か月後くらいならなんとかなりそうだし?


「改めて、よろしくお願いします。それと、助けてくれてありがとうございます!」


 あー、身体が熱い。つい昨夜まで必死だったはずなのに。

 僕らは一体、何をやってるんだか。

 ふと、ギーとドアを開ける音がした。


「うん?……あ。部長」

「先輩たちも」


 振り向いた先に居たのは、ママチャリ部の部長に我がサークルの部長。


「お見舞いに来たんだけど……ごめん。邪魔したみたいだね」

「そうだね。さすがに予想外」

「今回は部長としてすまなかった。これどうぞ」


 まさか一部始終を見られていたのだろうか。

 気まずそうに、彼女たちは病室を去っていったのだった。

 ママチャリ部の部長は罪悪感があるのか、

 贈答品ぽい果物ゼリーを置いてった。


「これはきっと、サークルに語り継がれるエピソードになるね」

「そんな気がします」

「それ以前に夏子が退院したら、めちゃくちゃからかわれるね」

「ですね。でも……そういうのもいいかもしれません」

 

 目を見あわせて、笑いあった僕たちだった。

 でも、夏子と同棲か。結構いいかもしれないな。


「トモ先輩。なんか嬉しそうですけど?」

「あ、いや。実は同棲、結構いいかもしれないって思ったんだ」

「う、嬉しいです……。仲良く、してください」


 照れ照れで可愛い彼女だった。


 暑い夏の危ない病気の代表格。

 下手すりゃ命を落とす。

 うまく行っても僕たちみたいな羽目になるかもしれない。

 そんな熱中症にはくれぐれもお気をつけを。


☆☆☆☆あとがき☆☆☆☆

というわけで、熱中症のお話でした。

割とまじで熱中症は怖いので、皆様はくれぐれもお気を付けください。


楽しんでいただけましたら、☆レビューや応援コメントくださると泣いて喜びます。

☆☆☆☆☆☆☆☆

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