プレイヤーから一人の人間へ。ゲーム世界に転生した人間(オタク)の物語

ゲーム転生物ですがステータスやスキルといったゲーム的な描写は抑え気味です。
替わりに描かれているのは目的へと向かって一直線に突き進む主人公。
時々ガバりながらも少しずつプレイヤーではなく世界に生きる住人としての意思が芽生えていく姿は好感が持てます。

更に魅力的なのは巧みな人物配置。
全てのキャラに見せ場があり、活き活きとしたその姿は読んでいてとても楽しい。
その集大成ともいえる最終決戦から結末に至る流れは必見です。