二十五頁目

キッチンに立つあなたのうしろすがた

作っているものはわからないのに

とても安心して

出来上がりを待っていた

前掛けのりぼんが背中にゆれて

それを見るのが好きだった

お料理よりもほんとうは

あなたの笑顔を待っていた


 ⌘


ざばりとカーテンを開けること

それがとてもこわいときがある

首を上げて前を向くことと

それは似ている気がするから


 ⌘


いちばん最初に

自分を責めるのはわたし

けれど

いちばん最初に

自分を褒めるのもわたし


 ⌘


どうでも良い文字の羅列

だけど

ぱらぱらにすれば

絵になるかも知れない


 ⌘


きみの寝息

そばにいるのに恋しいよ

すやすやずっと

ここにあることを願うよ

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