第4話淫乱駄犬と亡国の姫

事後報告・下の方まで手を伸ばして脱がそうとしたところガチの右ストレートが股間にクリティカルヒットして部屋から追い出されました。ちくしょう後少しでもっと言い思いができたような気がするのに…。

まぁしょうがないから適当なところで寝るとしますかな?

外から話し声がする。ちょっと聞き耳をたてるとしよう。

「村長?彼らは寝てるよな。」

「あぁ問題ない明日奴らに引き渡せば謝礼もくれるそうだ…しかし、前王の血筋が残っていたとはな。」

「昔この村が奴の支配地域だったとき今よりも税で苦しめられた!この手で殺してやりたいぐらいだ!!」

ふ~んアンて王女様だったんだ道理で肌がきめ細かく匂いも良い香りなわけだ。

しかしこの村の連中どうするか…?

全員燃やしちまうか?

それともぐしゃぐしゃに刻んでしまうか。

まぁ追いかけてくる連中が現れてからまとめて始末するとしよう。

そうすればアンも喜ぶだろう!

ルンルンで部屋に戻るとさっきのことを許してないアンに蹴りとばされた。



部屋の戸を叩く音に起こされ窓を見るがまだ夜明けをしたばかりで薄明かるい。

「な~にまだくらいじゃむぐう!?」

村人達の数の暴力により捕まり広場まで移動させられる。

そこにいたのはいかにも盗賊のような出で立ちをした男達であり私を追いかけていた三人組の仲間達だろう。

「よぉ~お姫様げんきだったかぁい?」

奴らの頭目と思える格好をした大男が

私に声を掛けてくる。

「おらの名はオオコ・グマ。人よんで人喰いコグマだ!」

いや、何故にコの方がついたのよ?

どうでも良いけど…

「あんた等が私を追いかけてたのね?私を捕まえてどうするつもり!?」

「売るに決まってんだろ!あんたは元王族だからなあんたなら買い手も引く手あまただ。」

やはり身バレしている。

私が王族だった期間なんて十年間もないその間私はなにも悪いことなんてしていない。

だが先代の王達はかなりの悪政をしていたのは逃亡中に聞いたがどうにも他人事にしか感じなかった。

こいつ等が追いかけてきてるのは人身売買のためなのだから関係ないけどおそらく村人達はその悪政に対する報復もかねてこいつ等に手を貸しているんだ…

「残念ね。私を売ることなんてできないわよ!なぜなら…あれ?あの馬鹿はどこ!?」

しまった!昨日あいつが余計なとこまで舐めようとしてきたから部屋から追い出したんだ!!

「お前みたいな小娘がここに戻ってくることができたのは誰かの助けがあったからだな?後でしっかり探して殺してやるよ。」

あいつの魔法の才能がどれほどすごくとも捕まった状態なら抵抗することはできない。

見捨てられた可能性もあるこんなことならあいつに処女を差し出してもよかったな。

あいつなら優しくしてくれたかもしれないのに…

「この女の連れなら村長の家に入るの見たけど?」

「なに言ってるの?おじいさんがこの女の仲間を泊めるはずないでしょ?ねえ?」

「今度からは家に侵入するときは周りに気をつけないとな。」

村長の体が伸び始めたかと思えば顔を剥ぎ始めジョージの顔が現れた。

変身魔法の類いだろうか?ともかく正体が簡単にばれたら不意打ちすらできない。

「目論見が失敗したな!!野郎共こいつを…おい!どうした。」

「頭目…ありゃ魔法じゃない…本物の人の顔だ…あいつ人の顔剥いで自分に張り付けて…

「ありゃよくわかったね?臭い消すの大変だったし何より暴れてきやがったから大変で♪」

嬉々としてしゃべるな!!いくらこいつ等にムカついてる私でもやらんぞ!

盗賊の奴らですらあまりの非常識さにすでに戦闘意欲を失くしているものもいる。

「安心してよ。村長はまだ死んでないよ。彼の孫?を痛めつけるの彼に見せないとね?」

明らかにこの馬鹿の方が悪役だ。

当然村人達は盗賊達にやれ捕まえてくれだの殺してくれなど言う。

「こんな狂ってる奴は殺しておかないといけねぇ。おい!おらの斧寄越せ!」

盗賊の頭目が戦闘体勢に入ると部下達も戦いの準備をし始める。

「ぶち殺せぇ!!」「ウッドスティレット」

命令された部下達が突撃してくるが同時にジョージが放った魔法により木製の短剣が何本も突き刺さりうめき声をあげながら倒れている。

「村長の部屋に魔法書みたいなのあったから読ましてもらったんだだから魔法がさらに使えるようになったし応用もできるんだよ!」

あぁ今理解した。これはあれだおもちゃをもらったばかりの子供と同じだ。このまま放置すれば盗賊だけじゃなく村人も殺してくるかもしれない。やむを得ない。

「ジョージ!盗賊だけ殺ったら御褒美あげるわよ!!」

「ほんと!?」

キラキラと喜ぶ彼の顔に怒りが沸くのはどうしてだろう…

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