第2話 なぜ一緒に住むのか
え???一緒に住む?
このお三方と、私が?
「なんでですか?」
つい質問してしまった。
「見張り的な?だって人埋めてたし?香ちゃんは悪くないけど、一応ウチらで香ちゃんがこれから悪いことしないように見てなきゃいけないの」
「保護とも言いますわ」
なるほど、確かに人を埋める手伝いをした人間を放っておくのは違う。
「これからよろしくお願いします、、、」
私が小さい声でそう言うと、3人はよろしくと言った。
「ほらほら香ちゃん!鍵開けて!」
私が鍵を開けるとムーアさんはわ~!と言った。
「せま!」
「こら、そう言うこと言わないの」
横から強山さんがムーアさんを叱る。
「これからこの狭い家で4人で暮らすんですか?」
私がそう言うと艶美さんがニコッと笑った。
「不安がらなくても大丈夫よ。それに、私たちは1ヶ月くらいしか見張りの期間がないの。1ヶ月すれば、私達は出ていくわ。他人が家にいるなんて不安になるわよね。」
艶美さんの柔らかい笑みに少し気持ちが落ち着いた。「すみません、ありがとうございます。」
「じゃ、早速ご飯作ろうよ!ウチお腹すいた~」
ムーアさんが元気にそう言った。
「ご飯は私がつくります。」
強山さんが声をあげる。
でもうち食糧ないんだよな、買いに行かなきゃ。
「みんなで買い物に行かない?食べ物買いましょうよ」
艶美さんの提案で4人で買い物に行くことになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます