第2話 なぜ一緒に住むのか

え???一緒に住む?

このお三方と、私が?

「なんでですか?」

つい質問してしまった。

「見張り的な?だって人埋めてたし?香ちゃんは悪くないけど、一応ウチらで香ちゃんがこれから悪いことしないように見てなきゃいけないの」

「保護とも言いますわ」

なるほど、確かに人を埋める手伝いをした人間を放っておくのは違う。

「これからよろしくお願いします、、、」

私が小さい声でそう言うと、3人はよろしくと言った。

「ほらほら香ちゃん!鍵開けて!」

私が鍵を開けるとムーアさんはわ~!と言った。

「せま!」

「こら、そう言うこと言わないの」

横から強山さんがムーアさんを叱る。

「これからこの狭い家で4人で暮らすんですか?」

私がそう言うと艶美さんがニコッと笑った。

「不安がらなくても大丈夫よ。それに、私たちは1ヶ月くらいしか見張りの期間がないの。1ヶ月すれば、私達は出ていくわ。他人が家にいるなんて不安になるわよね。」

艶美さんの柔らかい笑みに少し気持ちが落ち着いた。「すみません、ありがとうございます。」

「じゃ、早速ご飯作ろうよ!ウチお腹すいた~」

ムーアさんが元気にそう言った。

「ご飯は私がつくります。」

強山さんが声をあげる。

でもうち食糧ないんだよな、買いに行かなきゃ。

「みんなで買い物に行かない?食べ物買いましょうよ」

艶美さんの提案で4人で買い物に行くことになった。

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