第百三十七話 アンデリック達の帰路とアース公爵家のパーティー
「「「お世話になりました!!! 」」」
「またいらしてください」
「次はアクアディアで会おう、アンデリック少年」
翌日俺とスミナそしてエルベルの三人はアクアディア家の人達に見送られながら
公爵家の
「にしても凄い
「ああ、まさかあそこまでとは思わなかったぜ」
「最初は
少し遠い目をしながら俺とスミナは帰り道を行く。
いい思い出になりはしたもののそれ以上に問題も起こった。
それを考えると全てが全てよかったとは言えない。
「結局あのお風呂はどうなってたんだろう? 」
「多分
「
「ああ。アンの話、と言うよりも精霊達の話を信じるならその
「
「そう言うことだ。で、
「だが
「そこは保護魔法だろう。保護魔法だけ定期的にかけ直していると思うぜ」
なるほど、と
歩いて行くとどんどんと人の数が増えていく。
貴族街から抜けた影響だろう。
「そろそろ機嫌を戻したらどうだ? 」
「だって
「アクアディア家に世話になる前に戻るだけじゃないか。何を落ち込んでんだよ」
「ああ……オレの
エルベルがそう言い振り向いてアクアディア家の
あの後、つまり精霊ワンが
それもありのほほーんとしていた精霊達の警戒心が
全員出来るだけ気配を消してエルベルがいなくなるのを待ったようだ。
「好きな相手に危険人物
「今回は完全に
「うう……」
そして再度歩き出し、宿『精霊の
★
その日の
アース公爵家の
「アース公爵閣下。
「ドラグ伯も元気そうで」
「はは、前線にいる訳ではないので数日程度で倒れはしませんよ」
「文官も武官も体が一番。健康ならばなによりだ。大事にされよ」
「もちろんですとも」
ここでは
アンデリック達が入った部屋とはまた別の部屋。
パーティー等の
ここにはアース公爵を
そこには中でも最もアース公爵に近いドラグ伯爵やアクアディア子爵、そしてその子息子女がいた。
「アース公爵閣下には先日娘がお世話になったようで」
「セレスティナ嬢は
「ええ、かわいい
「まだ嫌われるよりかはましでしょう」
「確かに」
「「はは」」
ピーターが
やんわりと連絡を取り合っている、と周りに
別に
そして
アース公爵家応接室の一つ。
ここは応接室と言うよりかはどちらかと言うと会議室のような
それもそのはず、ここにいるのはジルコニフ、ピーター、コウ等
「今年は王子
「なにやらお
「慣れ
誰かが
今この国を左右する重大事件について話し合っていた。
そう。リン・カイゼル王女
王女のインパクトが大きすぎて他多数の貴族が
「早めに
「加えて
「ああ。いざと言う時は――俺が動くしかない。こういった時にいるんだ」
ジルコニフに続きピーターそしてコウが口を開く。
その言葉に全員が「「「おお」」」と感動したような、頼りになると言った
「コウ殿がそう言ってくれるのはありがたい」
「我々も負けてられませんな」
「ああ。そうだな。そう言えばどなたが事件を解決されたので? やはりドラグ伯の次男殿の第三騎士団かな? 」
その言葉にピーターは首を横に振り、口を開いた。
「解決したのはセグ騎士爵が
「セグ? はて、聞いたことのない家名ですな」
「ああ、この前爵位を持ったばかりだからな。
「コウ殿。私も、ですよ」
「なんとお
「ならば解決したのも
首を縦に振りながらも少しの
「解決したのがこちらの
「結果的に治まったものの、さてこの先が不安だな」
「起きてしまったものは仕方ない。これから先を考えよう」
こうして今後の立ち回りを再確認する、通称『穏健派』と呼ばれるアース公爵家
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