第百三十三話 王都のアクアディア子爵家別荘へようこそ! 七 ミッション メンバーに精霊を紹介せよ 一
『そーっとよ、そーっと。アンデリック』
『見つかったら終わりなんだからね』
「分かってるって。寝ているとはいえ精霊に対して異常な嗅覚を見せるエルベルだ。彼女に見つかりたくないしな」
俺と精霊達はまるで
まず気配感知で周囲に誰かいないか確認。
移動し、もし使用人達が回避できない場所にいるのならば
どうしてこういうことになったのかと言うと。
『貴方の仲間を知りたいわ! 』
そうひーちゃんが言ったのが始まりだった。
彼女達は自己紹介したが俺がしていない事を思い出した。
そこで俺も挨拶をして
それに他の精霊達も
だが
加えてエルベル以外には彼女達は視えない。なのに紹介しても意味があるのだろうか、と
ともあれ俺達に『ミッション: 仲間を紹介せよ! 』が始まった。
「いいか。物を動かすな、
『わかってるって』
『物を動かす非常識な精霊なんているの? 』
『流石の私達だってやらないわよ』
お前達も十分に非常識だろ、とツッコみたくなるがやめておく。
「時の精霊ことトッキーが
『まっさか~』
「ま、信じるかはお前達
『『『了解!!! 』』』
彼女達の返事を聞き、目を
中からスミナが返事をしたので中に入っていく。
それを
アンデリックも本職には
★
「お、アンじゃねぇか」
「昨日ぶり、スミナ」
中に入るとそこには
声をかけ周りを見渡すと俺と似たような部屋であることが分かる。
「
「汚れてもいいように
「にしては
「いや、流石にこの部屋の中でやる勇気はねぇよ。だが
そうか。俺は道具ごと持ってきて風呂に入ったんだった。
盗まれたらいけないって思って。
なるほど、と思っているとふとおもう。
「いつの
「……
俺の
そうか。倒れた後そのまま運ばれたから
だが勝手に他の人に渡さないで欲しい。
ま、メンバーとわかってての事だろう。そう思いたい。
そして何も取られていない事を
「で、どうだ? 」
「こりゃぁダメだな。多分最後の一撃で完全にダメになってる」
「最後嫌な手ごたえもあったからな……。それか」
「どちらかと言うと瞬間的に何回も同じような
「そんな
「最後のあれじゃねぇか? 『龍爪斬』ってやつ」
「あれか? 」
「確か……昔の客で『
「ま、もう一回あれをやれと言われても出来る気がしないがな」
「おいおい、やってもらわねぇとワタシも困るぜ? なにせリーダーだからな」
「理由になってねぇよ」
「「ハハハ」」
笑いながらも剣を見ているスミナ。
少し顔を暗くして剣を見た。そしてスミナが
「今度王都の武器屋にでも買いに行くか」
「『ドルゴ』じゃなくてか? 」
「ああ~『ドルゴ』でもいいんだが王都か、王都からバジルに戻る時に剣が壊れたらいけねぇだろ? 」
「確かに。じゃぁケイロンとセレスがパーティーに行っている
「それがいい。後は依頼も少し受けておこう。手に
「そうだな。
はぁ、と少し
「で、アン。なにか用事があったんじゃないか? 」
「ああ、そうだった。紹介したい奴がいるんだ」
それを聞きスミナは「紹介? 」と
どこか少し不機嫌になった感じもするがそれは一瞬で理由を
「精霊、か」
「そんなところだ。その精霊達が自分達を紹介して欲しいと言っているんだ。どうやらついてくるらしい」
『ども~私はひーちゃんこと火の精霊です~』
『私はつっちーこと土の精霊ですよ』
『ふうちゃんはふうちゃんで風の精霊なのです』
『みーちゃんこと水の精霊です。よろしく~』
「元素四精霊が
「そうか、ワタシもよろしくな! 」
大まかな所しか
流石妖精族だ。視えなくても場所が分かるなんて。俺だったら反対方向を向いているかもしれない。
『ちょっと
『そうよ! 全部やる事を
『『そうだ、そうだ!!! 』
「断る!!! 」
『『『ええ~』』』
俺が断るとへなへなと
チラチラとこっちを見る
そもそもキャラがブレ
「コホン。でこっちが
『『『よろしく』』』
今さっきまでの
この場にいると次にいけない。
「ほら次行くぞ」
『え、まだ来たばっかじゃん』
『そうそう。もう少し彼女を
「早く回らないと昼がきてしまうぞ? それともスミナだけでいいのか? 」
そう言うと
俺は乗り物じゃない。と思いつつも
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