第六十八話 スラム街探索 一 準備
「今回は依頼を受けてくださりありがとうございます」
俺達は町役場に着き受付に依頼を受けてきたというと一階の応接室に
そして後から入ってきた男性二人がこちらに向かって
どうやらこの町の文官と憲兵らしい。
お
「で、今回の依頼の
「はい。が、その前に。まず
「おう! 」
「「はい」」
「ご
エルベル、俺はお前が一番心配だよ。
俺の心配を
……普通
と、思いながらも耳を
「二週間ほど前の事になるのですがスラム街の住人が
「「「は??? 」」」
「この地に我々も
「その日の担当憲兵曰く、
「残っていたのは
二人の男が
彼らの話を聞いたら頭痛がしてくる感じがする。
俺は
事件だよ。これ。俺達の出る
けど何も残っていないというのが気になるが……。俺達が
エルベルの方を向くと……何を考えているのか分からない。
うんうんと
そして正面の二人が再度口を開いた。
「他の国ではこのような
「しかしそれはその地域でやっていけなくなり仕方なく町の外にでたり、国による強制的な
これは冒険者ギルドに出したらいかん依頼だろ。せめてランクを設定して指名依頼にすべきだ。
これをどうしろと?
俺達には完全に
「すみま……」
「で、そこで今回の依頼になるのですがそのスラム街の
「一人生存者を
「よってその
「
「現在ドラグ伯爵閣下に上げる報告書を作成中で」
「我々
「任せておけ!!! 」
何を考えているエルベル。ここは
「ではよろしくお願いしましたぞ! 」
「おう! 」
「「……はい」」
エルベルに引っ
依頼を
★
昼過ぎ宿屋『銀狼』の二階、アンデリックの部屋にて。
「さてエルベル。言い
「お、俺は何も悪い事なんかしてない! 」
「ほぅ。ならその体に聞いてみようか」
「やめろ!
「ケイロンさん。やっておしまい!!! 」
「へい、デリクさん! 」
今日の一件について話があるということでエルベルとケイロンを俺の部屋に呼びまず
そしてエルベルはケイロンの「ワキくすぐり攻撃」により
「うひゃっひゃひゃひゃ! やめてくれケイロン! そこはダメだ! 」
「これは反省してないね。どうするデリク」
「もちろん追加攻撃だ! 」
「やめろーひゃっひゃっひゃっ!!! 」
ケイロンの攻撃により倒れ込んだエルベル。
真っ赤で笑った固まったままの顔を俺は一生忘れない。
少しは反省したか?
「何してるのよぉ……。少しうるさいわ」
「トトトトトッキー様ぁぁぁぁぁあ!!! 」
倒れた状態から復活し、倒れたまま
「ひぃえ!!! 」
顔の筋肉が固まった状態のエルベルを見たのだろう。トッキーは悲鳴を上げ「来ないでぇ! 」と
「トォキィィィ様ぁぁぁ! どちらへ!!! 」
トッキーが向かった部屋へ行こうとするのを俺とケイロンが
「これ本当にどうするんだ? 」
「明日行くしかないね。スラム街に」
「依頼自体は
「
俺とケイロンは
エルベルは俺達の前で
知らない
「一番考えられるのは犯罪組織の
「でも出来るのか? そんなこと」
そう言うとケイロンは首を横に振った。
「住民の誰にも見つからずというのは無理だと思う」
「口止めで消されたというのは? 」
「それならそれこそ何かしらの
いい
「ま、わからない事を考えてても仕方ない。明日を無事に終えることが今回の役目だな」
「確かにね。それに犯罪組織が関与してるのなら本当にドラグ伯爵が動いているだろうしね」
「じゃ、
「うん。でも今回は地図はないよ? 」
「え? そうなのか? 」
「スラム街は行ってみないとわからない。それほどまでに放置状態だから」
肩を落としながら言うケイロン。
ま、ない物は仕方ない。
後は準備だ。意見を出し合い用意する。
今回は何が起こるかわからない。
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