第六十六話 スミナの奮闘 三 神聖魔法と刻印魔法
翌日スミナはライカに連れられ食堂に来ていた。
ライカが言うにはここに神聖魔法を教えてくれる人が来るらしい。
スミナとライカは座り飲み物を頼み、待っている。
「なぁライカ。ここに来るのか? 神聖魔法を教えてくれる人ってのは」
「ああ。ていっても俺の仲間なんだがな」
そう聞きスミナは少し
これでも職人。通常の魔法とは
新しい技術にわくわくしながら
少しすると
「おう、ライカ。そっちのがこの前言ってた職人か? 」
「聞いていたよりも
「……」
剣士風の男性がいい、神官風の女性がスミナを見つめる。魔法使い風の女性はどうやら無口なようだ。何も話さない。
「俺はスミナだ! よろしくな!!! 」
「おお、元気だな。俺はモリト。ま、見ての通り剣士だ」
「私はシスよ、スミナちゃん。魔法使いよ」
「……マジョルカ」
「で、俺がスミナも知っての通りライカだ。パーティー名は『
スミナの自己紹介を
茶色く
パーティー名は『
「ん? どうしたんだ? 」
「……」
自己紹介も終え、
いきなりの事で
そしてマジョルカの頭の方が少し高かったためか
「な、何がしたかったんだ? 」
「あ~わりぃ。こいつ自分の身長を気にしててな」
「ごめんなさいね。自分と同じくらいの身長の人を見つけると所かまわずその人の所に行ってしまう
「この前なんか貴族様の娘にズカズカ
「いやそんなことないが……。まぁいいか」
何を考えているのか
感情を表に出さない点ではエルベルとは
スミナが混乱しているとシスと呼ばれた女神官が彼女の方に目を向けた。
「本当はもっとお話したいのだけど時間は
「よろしく頼む! 」
「ええ。確か神聖魔法の術式や魔法陣を教えて欲しいということでよかったかしら? 」
「そうだ! 」
それを聞き持っている
「神聖魔法についてはどこまで知ってるの? 」
「ん~そうだな。『神々の奇跡の
「そう。ならもう少し
「違うのか? 」
「いえ、それで合ってるわよ。いうなれば
一般的にクレア教の教会で教えられていることとは少し
スミナは興味深そうに耳を
「コホン。これは別に
「「え?! 」」
シスの言葉に驚くドワーフ二人。
なら連れてきたのに意味がなくなってしまう。
彼女達の
「神聖魔法はね。祈りの魔法と呼ばれているの」
「「祈りの魔法?」」
祈りの魔法と言うのはスミナにもわかる。
信仰を
詳しく聞くとあっさりとシスが答えた。
「なんて言ったらいいのかしら。
それを聞き考える。
スミナもクレア教だ。
だが神聖魔法が使えるまでに信仰が
使えないかもしれないのか、と少し
「
「いいわよ。教えるわ。だけど一つ約束、というよりお願いがあるのだけどいいかしら? 」
「なんだ? 金か?
「いえ違うの。もし、もしできたとしても術式や魔法陣を公開したり、大量生産しないで欲しいのよ……」
「どういうことだ? 」
「
それを聞きマジョルカ以外がシスの方を見る。
「ああ、教会で売ってるやつだろ? 」
「弱いモンスター相手する時
「店にはお守りとしておいてるな。それがどうしたんだ? 」
「ええっとね。今から教える術式や魔法陣はその
だがそのうちの一つである
が、この
「了解だ! 」
「よかったわ。ライカにはいつもお世話になってるし、
「このくらいお安い
「ふふふ、なら教えるわね。まず――」
笑顔でシスの
少し困り顔だった彼女が元気を取り戻し、魔法陣や術式の
紙やインクに書き込んだスミナは報酬を
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