エカテー・ロックライド 六
「ふふふ、まさかミッシェルが味方に付いてくれるなんて」
独り
そこから少しずれ、
昼なのだが
「これで私が回収すれば……」
「そこまでです」
え? と
薄暗さの為かいつもは
「な、なんで……」
「貴方は行動が分かりやすすぎます」
「本当に、な」
え? 更に
ど、どういうこと?
さっきまでここには誰もいなかったのに……。
「ま、これで一つ問題の
「……被害にあった冒険者達の前で言わないでくださいよ? 」
「わかってるって。そもそもお前さんを敵に回した
逃げなきゃ!!!
そう思った瞬間エカテーの周囲に青い魔法陣が
「
いつの間にか取り出した
氷の
「あ、貴方! たかがサブマスのくせに!!! 」
「あら、
「
「いえ、そこは
何の事?!
この人達は何を言ってるの!
エカテーが混乱する中、氷の
ふと見た瞬間、その男が
「なぁ、俺いったか? 」
「……この
「そう言うことか」
二人が話しているのを見ていると男が手を向け、エカテーの意識は遠ざかった。
「後は、残りを
「はい。王都の方からも
「さぞ
「市民の方々が怖がらなければいいのですが……」
「……それも
そうですね、とだけ返事をミッシェルは魔法を解除する。
「運ぶのもお願いします」
「へいへい」
そして反転し、仮面の男――ジョルジが彼女を
★
「「この
ここはバジルの町の中央広場。
そしてその後ろには
更に行政官と思える者達に憲兵達もその隣に見える。
そのせいか
「こ、こいつらが
「俺達の依頼料を、だと! 」
「はい、
そして再度頭を下げる。
謝る二人を見ながら彼らは
これほどの大規模
怒りよりも驚きの方が
二人が予想していたような
「まず彼女達は全員冒険者ギルドを追放になります」
「ちょっとまってよ! なんで追放されなきゃいけないの!!! 」
「黙っていなさい! 」
ピシ! と
もしここで追放なんてされたら……
「少し
「他の町も
今回の
事によっては他の町のギルドと共にやりくりしていた。
先の話を聞く
このままだとダメだ! 奴隷に落ちてしまう! と、その
「わ、私達がいなくなったらギルドはどうするのよ! 回らないわ! 」
「ご心配なく。市民の
最後の
彼女達の周囲に
どうにもならない現状を
「これより受け渡しを行います」
男と女が行政官の方を向き、
それに応じ彼らも
隣にいた憲兵達が元職員達に近付く。
これにより完全に追放され犯罪者となった。
「や、やめなさい! 」
「私を誰だと思ってるの! 」
「今すぐこの
彼女達はギルド内で罪を
よって行政側から憲兵達が
各々が憲兵達に抵抗する。
しかし相手はプロである。やがて抵抗も無意味となり全員もれなく
★
「何で……何でこうなったのよ……なんで……」
エカテーは薄暗い
他の者達もぼろきれのような状態になり、泣いている。
元よりいいところのお嬢様達なのだ。
このような場所へ来たことすらないだろう。
「本当なら……」
ミッシェルの
そしてバジルの町の冒険者ギルド内での地位を
だが現実は甘くない。
こうして
「あの女さえいなければ……」
そう
ミッシェルがいる
さらにいうならば
「あれあれ、まぁまぁ、これは
「そう、言わない」
この場所に
音もせずこちらに
そうだ。奴らだ。
「あ、貴方達! まさか私を
目の前に黒く大きな影が
エカテーが
「お、見つけた、見つけた。探したよ」
「もう、王都へ、運ばれたのかと、思った」
「いやいや、冷や冷やものだがね。まぁしかし……
「だめだめ、効率」
「そう、だめだめ」
何を言いたいの……。
その異質さもさることながら
加えて何を言いたいのか分からない。
「だからね。
「そう、
「君にとって悪い事じゃぁない」
「むしろ良いこと、良いこと」
「な、なによ! 」
この異様なタッグにたじろぐ。
提案って何?!
その
圧倒的優位な者からの提案。
悪い想像しかできない。
恐怖で影から目を
一緒に入っていた
それもあり、このタッグの異様さが更に
「簡単な話さ」
「そう、簡単な話」
「僕達と」
「私達と」
「「一緒にこないかい? 」」
え?
どんな
しかしどういうこと?
「前も言ったけど、僕達はこの町を
「そう仲間」
「君ほどの
「もったいない」
「と、いうことで」
「そこで」
「「
「いいわ! その
こうしてエカテーは
彼女が
しかし不思議なことに
どこに行ったのか分からないまま
―――――
後書き
これにて一章が終わりました。
様々な伏線を残しながらでしたがそんなことよりも「男装女子が好き! 」や「ショートポニテ万歳! 」という方がいらしたら是非とも「フォロー」や目次下部にある「★評価」、よろしくお願いします。
二章から多様な......いえ個性豊かな......いえ変態が出てきますのでお楽しみいただければと思います。
二章をご覧あれ!
*追記
現在コメントへの返信は行っておりません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
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