第3日目 今日はどこも行ってない。
嘘。どこも行ってないと思うほど、落ち着いて部屋にいる。お風呂あがりのひとときにノートパソコンを立ちあげて、気分の上がることはないかと感受する。ない、な。つまんないのは、なんでだ? 皆、どこにいる? ネットの中にはいないのか。お盆の休みの、終戦の日。いろんな家庭の、いろんな人たちのことを、想像する。そりゃ、人と会って話に興じているうちは、ネットなんて見ないんだ、と。そう思うから、そうなんだ。ただ、そういった予測も当てにはならない、このご時世。わからない。
皆が、どう過ごしているのかなんて、わかる人がいるだろうか? どこかへ出掛けたいタイプの人もいるだろうし、どこか出掛けなきゃいけない人もいるだろう。どっちにしても外出する派の人たち。家で過ごすにしても、人を招いている側もいるだろうし、人から招かれている側もいるだろうね。ひとり部屋でいるタイプの私と、同じ部類に入る人は、どれくらいの割合いるだろう?
今日は、お散歩がてら買い物に出た。暑かったけど、昨日ほどではないかなぁ。歩いた、歩いた。景色の中を歩いてきた。
パン屋さんは、お休みだった。お盆の休み。ざーんねん。まぁ、予想はしていたけれどね。その足で、裏手を通って神社へ行った。参るというのでもなく、ただ行った。お財布の中に事情により、おみくじだけ引いてみたよ。中吉だった。印象として残ったのは、『心豊かな者は感謝をし、心貧しき者は不平を言う』だった。そうだねぇ、と最近の悩みの種のことを思った。
ただ、不平を言うのが心貧しいと決めつけるのはどうか、と。心貧しい、とは蔑むような表現だと思うから。本当に心豊かな人は、そうは言わないんだろうな。って。
ただ感謝があるのみ、なのかもしれない。心豊かな人は。おみくじは、神託だから、どっちもありなのかもしれない。わからない。
秀でた者も、凡庸な者も、皆、等しく、ネットの中にいる。見える。見れる。いる。決して較べるわけでもないけど、違いなら、人の数だけあるのだ。どんなコンディションで生きているのか。環境や、親や、こどもの頃の周りの大人や。各々の人の資質。そこからの後天的な、がんばり度。
いろんな人がいる。いろんな思いがある。
パフォーマンス。秀でた者も、凡庸な者も。
各々の、いる環境で、佳く在れ。だ。
<了>
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