ピオーニア編
第15話 R・I・N・Gクエストやっと本格始動なんですが
やって来ました!EFO!
さて私は今どこにいるでしょーか!?
って、某有名冒険バラエティー番組のように遊んでいる場合じゃないね。
えーと。前の話は........。
ああ、インストールのところで終わったんだね。
となると……。
貴族院のことから始めないといけないのかな?
でも、貴族院はそこまで話すようなことないんだけどなぁ。
王都に面倒だけど行って、EFOとのアカウント連携申請と【通行証】を手に入れただけだからな。
にしても、驚きだな。
アカウント連携したら、こちらのキャラクターそのままでEFOに行けるんだね。
初めて知ったけど。便利だね。
EFOのアカウントでキャラクターを作って、そっちのクエストに参加してもいいんだけど、こちら側で使っているスキルやアイテムは共有されないんだって。
だから、こちら側でゲットしたアイテムとか、スキルが本当にキーになっているのならば、使えないんだよね。
っていうのも、EFOとヨルムンガンドは同時に立ち上げることは不可能らしいんだよね。だから、同じユーザーのアカウントといえど無理らしい。
ということらしいので、今回はアカウントは作成したが、キャラクターメイキングはスキップ。
そして、あとでヨルムンガンド・オンラインのキャラクターの転移申請を貴族院にて行ったので問題なし。
そういうことにて、現状【E・F・O】には未登録キャラクター枠が一つ存在しております。
そもそもシステムと世界はリンクしていても、ゲームは別物なので初期スキルもアイテムも全く異なるらしい。それに先ほど書いた理由もあって今のところは放置しておく予定。
というのが、公式発表もされているちょっとした裏技。
あと、あまり知られていないさらなる裏技もあるらしい。
【転送屋】という呼び方で、二つのゲーム間のアイテム交換の取次をする職業をしているPLキャラクターがいるらしいです。
手数料を支払うことで、同一ユーザー間のアイテム譲渡、スキル譲渡の間を取り持つということで、スキルオーブを使用してスキル交換を行います。
にしても、日本ではメジャーではないらしいが【E・F・O】では、そこそこに存在し、それを使った詐欺ユーザーもあるらしいんだよね。
そういう人にはあまり関わりとうないな。
とかいうとフラグが立ちそうだから嫌なんだけど。
にしても、二人どこに行った。
「あー、やっと見つけた。」汗だくのララ。やはりかわいい。
「どこ行ってんだよ。急にいなくなるからびっくりしたぞ。」そのとなりには、エーチ。こちらは通常運転中。なんでこいつがララちゃんの隣なんだろう。我が弟ながら少しばかりウザイ。
そして、姉が言うことを聞かないと、すぐ切れてナイフ出して追っかけてくるので、殺されかかる前にさっさと行きましょう。
「はいはい、ごめんなさいね。っと、にしてもレトロだよね。」
等と言い訳しつつ、適当に道端に止めてあった馬車のぼろっぼろの幌がついている荷台から飛び降りた。
「そういえば姉貴そういうやつ好きだったな。」
「まぁね、おっ。ここ酒場だよ。」
「はいはい、そんなキラキラした目で見なくても行きますよ。」
「それもそうですね。情報を集めないといけませんからね。」
はい、二人とも付いてこいー!!
さっき杜和も言っていたけど、私は、昔からレトロなものが好きなんです。なんでかは知りません。
でも、だからかアンティークなものの代表格的な魔道具を楽しんで作ったり使用したりしております。
そして、そんなこともあってぜひともこちら側には来て見たかったんだよね。
けど、何でR・I・N・Gクエスト関係で来ることになったんだろうね。
さてさて、それは置いとくとして、酒場にて情報を集めないといけないんだよね。
ホントはギルドとかで聞かばいいのかもだけど、まずそれがこちらにあるのか不明だし、移動時間も滅茶苦茶かかりそうなんだけど。
と言うか、今私たちがいるちょっとした宿場町の周り全部荒野だよ。
さすが、ゲーム内の世界観が固定されている。
って、そこに感心している場合じゃない。
酒場……。なんとなくワクワクするな。
だって、なんか謎なキャラとかいそうじゃんwww
「こんにちは……。」と小声で戸をくぐり中に入る、ララちゃん。
まぁ、普通ならなんでそんなにビビらなくてもいいよ。とかって言えるのにさ。
今回は、私は今それどころじゃないから。
何故かというと……。
ワープ魔法が使えるのかどうかを検証中なのよ。
そこらへんの店で売れていた地図を使ってワープをしようと思ったんだけど……。
「なんで、うまくいかないの⁉」なぜうまくいかないのかの理由を追求しようと奮起しだした私、にたいして
「それは知らんから、うるさくしないでください!」とどうにかして実証を中止させ、ララちゃんの様子を見に酒場に行きたいらしい、杜和が酒屋前にて軽く喧嘩していた。
と言っても、ララちゃん窓から顔見れるからまだ良いでしょ。
心配なら入って一緒に待ってたらいいじゃない。
兎も角、私はこっちではシステムが違うためにできないのか、はたまたやり方が違うのか調べたいの!!
とかを思いつつ、無言で土にワープ魔法を行うために必要な式や呪文などを書きだしているつもりだったのだが、
「はいはい。分かった!俺は中に入っているからね。勝手に人を巻き込んだら駄目だからね!」
どうも、口から全部出ていたらしい……。
分かった。はぁ、やっと邪魔者が一人消えてくれた。
これでやっと実証に集中できる……。
「ワープ魔法ならこちら側では使えないよ?マグナ・カルタからの旅人さん?」
えっ?
いまなんて?
「えと……。ご親切にどうもありがとうございます、ピオーニア人さん。」
と答えてみたが、顔が滅茶苦茶強張りつつ、声をかけてくれた外羽が強めな茶髪に猫のような黄色の眸の少年を睨んでいた。
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