装備アクセサリー
「サッ、〈ウォーターボール〉〈ウォーターボール〉、スッ、〈ウォーターボール〉〈ウォーターボール〉、よし、本日5体目討伐完了」
俺はゴブリンキングの大剣が届く一歩手前でウォーターボールを2回放ってから、相手の攻撃を回避し、またウォーターボールを〜というのを繰り返し、ゴブリンキングを討伐している。
今は、接近戦で剣と魔法を上手く使い分けながら戦うスタイルにする為の練習をしているのだ。
普通の魔法使いなら後衛なので、もっと距離を取るはずだからね。
水魔法のレベリングが優先の為、魔法でしかダメージは与えてないが、本格的に剣も組み込んだ攻撃パターンは魔法の数が増えてから行おうと思う。
そして、回避がそこそこできているのは昨日ゴブリンキングの動きを近距離で確認しているからだろう。
ちなみに今は右手に鉄の剣を持ち、左手でウォーターボールを放っている。
鉄の剣はゴブリンキングの大剣を受け流すのに使っていたが、慣れてくると少しの動きだけで回避する事が出来るようになってきたので、今は持っているだけだ。
これは剣術スキルの[剣を所持していると動きが良くなる]が適応されるので、回避に大いに役立っている。
「また赤箱か、何が入っているかな?」
今日のこれまでの成果は赤箱が今ので3個目、他は木箱が2個だ。
赤箱は鉄のインゴットが2個と木箱は銅のインゴットとポーションだった。
そして今日3個目の赤箱を開けてみる。
「おっ、リングだ。これは装備アクセサリーかな?赤箱は2種類だけじゃないみたいだな」
装飾は一切ないシンプルな銀色のリングだ。
装備アクセサリーだったら、かなり嬉しいな。
気になったので、早速リングを鑑定してみた。
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アクセサリー名称:守りの指輪
状態:普通
価値:Gランク
特殊効果:なし
詳細:耐久力がほんの少し上がる指輪。耐久力+5
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「おお、やっぱり装備アクセサリーだ。守りの指輪ね、これで少しだけど強化されるな」
よしよし、レベル上げとスキル上げ以外の強化要素が増えたぞ。
お金があれば防具やアクセサリーを買うんだけど、今はまだ必要なさそうだから、宝箱から出てくるのは正直ありがたい。
それに、銀箱以上にはもっと強力なアクセサリーが出てくるはずだ。
くぅー-、楽しくなってきたーー!!
早速、指輪を装備してみると、何と指輪が自動で指のサイズに合わせてぴったりになったのだ。
「おおー-!ここに来て、またまたファンタジーだ。ヤッフーー!!」
12時を過ぎていたので、ここで昼食を取ることにした。もちろん携帯食料だ。水は買わなかったが、昨日の水の入れ物を一応ウォッシュとドライで綺麗にしてからウォーターで飲み水を入れていく。生活魔法優秀だぜ。
そして、ダンジョン攻略のノートにドロップ情報を追加する。
ちなみに1周目の時にウォーターボールで森が少し破損したのは、2回目に入った時、元に戻っていた。不思議現象だ。これもファンタジーだな。でも、元に戻ってて良かった。
それと、装備アクセサリーと普通のアクセサリーを鑑定で見てみると、装備アクセサリーの方は[アクセサリー名称]となっていたが、普通のアクセサリーは[名称]と表示の仕方の違いで区別出来るようだ。サイズが自動調整されるのも装備だけっぽいので、区別出来るかもしれない。防具を手に入れた時に試すとしよう。
ただ、武器はサイズの自動調整がなかったので、武器屋のホストンさんに聞いてみるのがいいかもな。
そして、ステータスオープンで水魔法の確認をすると水魔法LV2に上がっていた。
「水魔法のレベルが上がったぞ。レベル2は何を覚えたかな?水魔法を〈鑑定〉」
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水魔法:水属性の魔法を操ることが出来る
LV1:〈ウォーターボール〉を覚える 魔力+5 魔力消費2
LV2:〈ウォーターウォール〉を覚える 精神力+5 魔力消費2
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「レベル2はウォーターウォールか、水の壁だな。イメージ通りの魔法なら攻撃魔法じゃないのだが、使ってみるか。〈ウォーターウォール〉」
昔マリーに見せて貰ったファイアウォールの水版だな。
目の前には縦長の水の壁が出来ていた。
防御魔法だろうな。ただ、物理系ではなく、魔法系に対して効果がありそうだ。それか魔物を溺れさせる事に使えるかな?出来たとしても時間かかりそうだな……
さて、どうしたものか……さっきまでの水魔法は攻撃だった為、熟練度上げをしながらボス周回出来たが、防御魔法っぽいから、熟練度上げをここでしていくか。
魔力がなくなるまでウォーターウォールを使う、もしくは水魔法のレベルが上がってから次の周回に向かった方がいいのか……
うーん、魔力を確認してみると1000近く残ってるから、レベル上げてから次に行くか。さすがに500回も使えれば次のレベルまでいくだろう。
そして俺はウォーターウォールをその場でひたすら連打し続けた。
200回を超えたぐらいで水魔法を確認して見るとLV3に上がっていたので、鑑定してみる。
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水魔法:水属性の魔法を操ることが出来る
LV1:〈ウォーターボール〉を覚える 魔力+5 魔力消費2
LV2:〈ウォーターウォール〉を覚える 精神力+5 魔力消費2
LV3:〈ウォーターアロー〉を覚える 魔力+5 魔力消費3
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「よし、アローは流石に攻撃魔法でしょ。早速使ってみよう。〈ウォーターアロー〉」
1メートル程の水で出来た矢が、真っすぐものすごいスピードで飛んで行った。
速い。ウォーターボールの2倍以上の速さはありそうだ。
そして、10メートル以上離れた木を貫通した後、水の矢は消えていった。
「ウォーターボールよりも射程距離、威力共に良さそうだ」
これはゴブリンキングの周回がより効率良くなりそうだ。
水魔法のレベル上げを切り上げて、再度ダンジョン周回に戻った。
ウォーターアローを使い、セーフティーゾーンまで一気に突き進む。
ボス部屋に突入してすぐにウォーターアローを連続で放つ。
おそらく20メートル以上離れているだろうが、ウォーターアローはゴブリンキングに当たっているようだ。
ゴブリンキングは咆哮を上げながら、走ってきているが距離があるのでその間にウォーターアローを当てれるだけ当てる。
7発程当てたところでゴブリンキングは光の粒子になった。
「やば、これ完全に別ゲーだよ。シューティングゲームのチュートリアルぐらい簡単なゲームになったよ」
これは宝箱と魔法レベル上げを優先にして、簡単な作業ゲーの方が事故らなくていいかも。
接近戦で剣と魔法の組み合わせの訓練は一旦終わり、周回の速度を速めるとしようかな。
魔石を拾ってから宝箱に近づくと、何と銀箱がドロップしていた。輝きが眩しいです。
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