お前がゴブリンだな
「かなり大きな階段だな。しかもどちらかというと洞窟ダンジョンにありそうな階段だ」
森のダンジョンには似つかわしくないかなり大きな階段が現れた。下に下りるタイプの階段だ。
おそらく2階層への道だろう。
「それにしても雰囲気のある階段だな。真っ暗ではないが、かなりうす暗いぞ」
明かりがなくても進めるが、一応ライトを使って階段を下りていく。
1分程歩いたら、2階層に着いたようだ。
2階層も1階層のスタート地点と似たような平原が少しある。
「もしかしたら森以外はセーフティーゾーンかもしれないな」
コウガからはボス部屋の前しかセーフティーゾーンの話は聞かなかったが、森ダンジョンでは森以外の場所は魔物が来ないかもしれない。
2階層ではゴブリンが出るから、とりあえず歩いて探してみることにした。
森の中は1階層と同じ感じの道が続き、少し進むと十字路が見えた。
さらに奥に進んだところで1メートルぐらいの緑色の人型で醜い顔の魔物が現れた。
ゴブリンだな。思ってた感じと同じだ。とりあえず『〈鑑定〉』
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名称:ゴブリン
種類:ゴブリン種
状態:普通
ステータス
レベル:1
体 力:15/15
魔 力:3/3
攻撃力:7
耐久力:4
敏捷力:5
精神力:1
抵抗力:1
スキル
棒振り
魔法
なし
エクストラスキル
なし
装備
武器:こん棒 攻撃力+1
防具:皮の腰巻 耐久力+1
武器名称:こん棒
状態:低品質
価値:Gランク
特殊効果:なし
詳細:木で出来た少し脆い棒。攻撃力+1
防具名称:皮の腰巻
状態:低品質
価値:Gランク
特殊効果:なし
詳細:皮で出来たボロボロの腰巻。耐久力+1
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やはりイモムーと比べるとゴブリンは攻撃型だな。
しかも装備もちゃっかりしている。かなり貧相な装備だけど。
鑑定やステータスオープンでステータスを確認する時に、表示の方法を変更できる事が分かったので、魔物には装備品も含めたステータス表示に、俺のは装備品以外と装備品とで分けて表示するようにした。
スキルは棒振りというただ棒を振るだけっぽいスキルだな。
ステータス的にも大した事ないから、一撃で倒せるか一応確かめるか。
鉄の剣を構えて、ゴブリンに突っ込む。
こちらに気づいたゴブリンはこん棒を上に構える。
だが、遅い。
俺はゴブリンがこん棒を振り下ろす前にゴブリンの首に一閃する。
首チョンパされたゴブリンは光の粒子となって消えていった。
「人型の魔物をしかも首を刎ねて倒したがそこまで嫌悪感はわかないな。イモムーで少し慣れたのもあるかもな」
それかこの世界に来たことによって、不思議な力が働いているのかもしれない。
ゴブリンを倒したので、魔石を拾い魔法袋にしまった。
よしよし、ゴブリンも余裕そうだから、一気に3階層へ向かおう。
一応こん棒には気を付けながら一撃入れていくとしよう。
さらに奥に真っすぐ進んでみると突き当りに崖が見える。
その途中でゴブリンとは3体出くわしたが、いずれも首チョンパで一撃だ。
突き当りを右に曲がり少し進むとまたゴブリンがいたので、今度は体に一閃して倒した。
これでイモムーを5体、ゴブリンを5体倒したことになる。魔石10個でギルドでの依頼はクリアだ。
案外楽勝だなと思いながら進むと1階層と同じように下へ下りるどでかい階段が現れたのだった。
俺はライトの魔法を使いながら階段を下りて行く。
「この先はセーフティーゾーンとボス部屋だけなんだよな。ボス前にゆっくり休めるのはかなり親切設計で助かるな」
階段を下りると10人ぐらい寝ても大丈夫な広さの空間が現れた。
セーフティーゾーンは結構広いみたいだな。
1パーティーが最大5人って聞いたけど、十分な広さだ。
そして、一番奥に大きな扉がある。あそこがボス部屋の扉だな。
「とりあえず、10体も魔物を倒したんだ、レベルが上がってるかもしれないから一応確認しておくか。ステータスオープン」
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名前:リオン・スペンダー
年齢:9歳
種族:人族
性別:男
状態:普通
職業:鑑定士
ステータス
レベル:1
体 力:207/207
魔 力:1079/1079
攻撃力:102+18
耐久力:62
敏捷力:101
精神力:36
抵抗力:36
スキル
剣術LV10、体術LV10、調合LV1、錬金LV8
魔法
魔力操作LV10、生活魔法LV8
エクストラスキル
鑑定LV10、身体強化LV10、魔力回復LV10
特殊スキル
魔力超回復、超剣術、超体術、スキルの達人、魔法の達人、エクストラスキルの達人
称号
【伯爵家次男】【魔力ハングリー】【剣術の極み】【体術の極み】【スキルマスター】【魔法マスター】【エクストラスキルマスター】
装備
武器:鉄の剣 攻撃力+18
防具:なし
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知ってた。
アル兄がかなりの数の魔物を倒してようやくレベルが1上がったって言ってたからな。
このステならボスがいくら強いって言っても大丈夫だろう。
ボス部屋からは普通に逃げられるらしいから、最悪逃走すれば問題ない。
そう思いながら、ボス部屋の扉へと向かった。
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