学校があるらしい

 夕食を楽しんだ後、木剣を持って部屋に戻った。


「ステータスオープン」


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名前:リオン・スペンダー

年齢:5歳

種族:人族

性別:男

状態:普通

職業:鑑定士

ステータス(基本能力値+特殊ボーナス値+装備値)

 レベル:1

 体 力:48/48(20+28+0)

 魔 力:115/435(52+383+0)

 攻撃力:21(5+13+3)

 耐久力:18(5+13+0)

 敏捷力:12(5+7+0)

 精神力:12(5+7+0)

 抵抗力:12(5+7+0)

スキル

 剣術LV1、体術LV6

魔法

 魔力操作LV10、生活魔法LV8

エクストラスキル

 鑑定LV7、身体強化LV5、魔力回復LV5

特殊スキル

 魔力超回復、魔法の達人

称号

 【伯爵家次男】【魔力ハングリー】【魔法マスター】


装備

 武器:木剣

 防具

  頭:なし

  胴:なし

  腕:なし

  腰:なし

  足:なし

  アクセサリー(首):なし

  アクセサリー(腕):なし

  アクセサリー(指1):なし

  アクセサリー(指2):なし

  アクセサリー(特殊):なし

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 よしよし、剣術のスキルを取得しているな。

 そして、ちゃんと武器の装備がされてるかも確認OKと。


「ついでに剣術を〈鑑定〉」


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剣術:剣の扱いが上手くなる

 LV1:〈スラッシュ〉を覚える 魔力消費2

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 スラッシュが使えるようになったな。

 今夜からは体術と剣術の2つのスキルをレベル上げしていこう。


「とりあえず1回使ってみるか。〈スラッシュ〉」


 先ほど覚えた上段からの振り下ろしをなぞるかのようにスラッシュは発動した。

 ただし、速度は圧倒的にスラッシュの方が速く、威力も高いと思われる。

 スラッシュは振り下ろしだけじゃなくて、横払いとか切り上げとかでも使えそうだな。コウガもそう言ってた気がする。


 魔力がなくなるまで、剣術と体術の技を使い、最後はウォッシュとドライで身体をきれいにしてから眠りについた。







 瞬く間に3年近くの年月が流れた。


 今日はアルスの[鑑定の儀]がある日だ。つまり、1月1日だな。

 今年10歳になる子供は[鑑定の儀]を受けることになる。

 鑑定の儀を受ける子と保護者1名のみが教会に入ることが出来るとのことだ。

 アルスが受ける場所はここスペンダー領にあるテルーゼの町の教会だ。

 うちはテルーゼの町の南端に住んでいて、北門近くにある教会で行うということだ。うちから20分もあれば教会には着くぞ。

 俺もアルスもテルーゼの町へ買い物に付いて行った事が数回あるので、教会の位置は把握している。

 そして朝から[鑑定の儀]が始まるので、アルスとコウガは、現在行く準備をしているところだ。


 俺とマリー、ミランダとリカルドはお留守番だそうだ。

 マリーとミランダは少し心配そうにしている。ミランダが心配そうにしているのは少し意外だった。


「お兄様、カッコいい服ですね。とても似合っています」


「リオン、ありがとう。少し緊張してきたよ。ちゃんと剣士になれるかな……」


 アルスは今日まで毎日がんばって木剣で稽古していたからな。それなのに違う職業についてしまったらと考えているんだろう。

 しかし、俺は鑑定ですでにアルスが剣士になっていることを知っているからな。


「今日まですごく頑張ってきたので、大丈夫ですよ。自信を持って下さい」


「そうかな。頑張ってきたことは確かだけど自信はないな。やはりリオンと比べてしまうとどうしてもね……」


「僕ですか?僕は剣士にはなれませんよ」


 だって、鑑定士になってるからね。剣士に変更できる方法知らないからなぁ。


「いやいや、リオン以上に剣士になれる人はいないから」


「それだったら、お兄様の方が剣士に向いていると思いますよ」


 アルスは俺が剣士になれると思ってるのか、俺の鑑定の儀の時は残念に思うかもな。


「アルスもリオンも大丈夫だと思うぞ。今まですごく頑張ってきたからな。それに今からそんなに緊張していたら間が持たないぞ」


「はい、お父様」


 少し落ち着いたみたいだな。[鑑定の儀]とは将来を左右するからな。俺みたいに鑑定出来ない人は、そりゃ緊張するだろう。俺も鑑定出来なければ、一緒に緊張していたに違いない。


「そうだ、少し時間があるから今後の事を話そうか」


「今後の事ですか?」


 そういえば、[鑑定の儀]で職業が分かってからの話って聞いたことなかったな。


「[鑑定の儀]で授かった職業を1年間かけて、親に教えて貰いながら成長させるんだ。その後、[鑑定の儀]から1年後の1月1日から4年間学校に通うことになる」


「「学校ですか?」」


 俺とアルスの声がかぶった。

 この世界にも学校あるんだ。普通の小学校とか中学校じゃないよね?


「お父様、学校とは何か学ぶところですか?」


「リオンは本をたくさん読んでいるだけあって、知っていたか?学校では主に一般教養と戦闘とあとは人によっては生産を教えて貰うところだ」


「戦闘と生産」


「ああ、1年目に一般教養と戦闘を全員に教えていく。2年目から4年目にかけて、戦闘系と生産系に分かれて学習することになるな」


「戦闘系と生産系に分かれる時は職業毎に分かれるということですか?」


「そうだな。ただ、滅多にいないが戦闘職でも生産に行ったり、その逆もあったりするらしい」


「そこは本人の自由ということですね」


 コウガの話にアルスが立て続けに質問しているので、俺は聞いてるだけでも十分な情報が入ってくるな。


「そして学校を卒業して、15歳になったら成人として扱われる」


「成人とは大人として認められるということですか?」


「そうだ、領主の跡継ぎだと早ければ15歳からなれる。まあ、例外はあるけどな」


 なるほど、学校か。これは楽しくなってきたな。学園無双しちゃうしかないじゃないか。くうー-、燃えてきたぜ。


「パパ、アルスちゃん、話に夢中になってるけど、もうそろそろ行かないといけないわよ」


「おっと、本当だ。いい時間だな。また詳しいことは[鑑定の儀]が終わってから話そう」


「はい、お父様。では、行きましょうか」


 帰ってきてから詳しい話が聞けるのはありがたいな。


「アルスちゃん、がんばってね」


「お兄様、頑張って下さい」


「アルス様、ご武運をお祈りしています」


「アルス様、頑張って下さい。旦那様もお気をつけ下さい」


「はい、行ってきます」


「では、行ってくる。リオン、今日ぐらいはゆっくり休んでいいからな」


 コウガがなぜか俺への休息を促してから教会へと向かった。

 まあ、コウガがいうんだから、今日はスキルの技を使うだけにしとくかな。

 





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後書き失礼します。


いつもこの作品を読んで頂き、誠にありがとうございます。初投稿から1週間が経ちましたが、皆様のおかげで異世界ファンタジー週間ランキングで87位、総合週間ランキングで149位になりました。累計PVでは1万PVを突破し、私自身も驚いているのと同時にもっと頑張ろうと思っている次第です。

また、応援やレビュー、フォローなどもありがとうございます。まだの方は是非よろしくお願いします。

誤字や脱字などのご指摘も教えて頂き助かってます。投稿前に一度一通り確認してますが、それでも見つけられない時があるので、見かけたら教えて貰えると助かります。

今後ですが、二章が終わるまでは毎日2話ずつ投稿する予定で、三章でようやくダンジョン攻略という感じになってます。その後は学生編へと進む感じです。

長くなりましたが、これからも読んで頂けると嬉しいです。











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