スキルはすごかった

「それじゃあ、スキルを〈鑑定〉」


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体術:身体を動かすのが上手くなる

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 何とも簡潔な説明だこと。

 これって体術をさらに鑑定出来るのかな?


「体術を〈鑑定〉」


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体術:身体を動かすのが上手くなる

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「……ダメかぁ。これ以上の情報は今の鑑定レベルでは無理そうだな」


 一応、魔法も鑑定した結果


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魔力操作:魔力の操作が上手くなる

生活魔法:生活が便利になる魔法を操ることが出来る

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 知ってた。鑑定の熟練度上げに貢献してくれただろう。さて、ある程度の検証も済んだし、鑑定レベル上げの為にもっと使用しますか。



 その日の夜に検証を開始した。

 まず、使えるスキルや魔法の魔力消費についてだ。

 鑑定が14、身体強化が1秒毎に4、ウォッシュとドライが1だった。

 予想通り鑑定と身体強化は魔力消費が多い。鑑定の14ってちょっと数値的に中途半端な気がするなぁ。身体強化はずっと使うよりかは、ここぞという時に使う感じの方が良さそうだな。


 魔力は1時間で23回復していた。これが知れたのは非常に大きい。最大限の効率で魔力運用が出来るというものだ。


 鑑定結果の詳細鑑定は魔力消費なしだった。これはうれしい。ただし1時間経過すると1回分の魔力は消費する。


 スキルや魔法のレベルがあるはずだが、今のところ鑑定で確認は出来なかった。鑑定のレベルが上がれば見れるだろうとは思っている。


 検証を終えた俺は、残りの魔力を使って鑑定の熟練度上げに勤しんだのだった。そして月日は流れ……






 半年後。


「まずは〈ウォッシュ〉〈ドライ〉、朝一はやっぱこれからだよな」


 ウォッシュとドライを覚えてからは毎日、起床後と就寝前にかけている。ちなみに毎朝、洗面台で顔は洗っている。ウォッシュ使ってるからいいかなとも思うが日本での習慣が抜けてないのかもしれないな。


「さて、お次は自分に〈鑑定〉っと」


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名前:リオン・スペンダー

年齢:4歳

種族:人族

性別:男

状態:普通

職業:鑑定士

ステータス

 レベル:1

 体 力:32/32

 魔 力:330/344

 攻撃力:5

 耐久力:5

 敏捷力:5

 精神力:5

 抵抗力:5

スキル

 体術LV2

魔法

 魔力操作LV9、生活魔法LV3

エクストラスキル

 鑑定LV7、身体強化LV4、魔力回復LV4

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「スキルレベルきたー-!さらにエクストラスキルー-」


 めっちゃテンションあがるー!何から詳細見よう。やっぱ鑑定かな。体術レベル2って思ったよりも低いぞ。先にこっち見てみるか。


「体術を〈鑑定〉」


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体術:身体を動かすのが上手くなる

 LV1:〈スマッシュ〉を覚える 魔力消費2

 LV2:身体を動かす時、少し疲れにくくなる 体力+10

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 レベル毎に分かれてるな。てか、スマッシュってなんぞ?もしかして、いきなり技覚えてるの!?レベル2の方は走ってた時に何か違和感を感じたことがあったからそれがレベル上がった時の感覚だったのだろう。


「とりあえず、スマッシュを〈鑑定〉」


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スマッシュ:強打

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「ワーオ、分かりやすい」


 パンチとかキックとか表示がないから、どちらでも発動できそうだな。多分、格ゲーの強攻撃みたいな感じだろうな。

 

「よし、行くか。〈スマッシュ〉おおー!もういっちょ〈スマッシュ〉おおおー!」


 スキルすごい。まず、始めのスマッシュは右ストレートを何も考えずに放ってみたのだが、自分で動くよりも速く自動で動いたのだ。

 完全に自動かというと、そうではない。次のスマッシュでは右ハイキックからミドルキックぐらいの位置に軌道を変えながら出来ないかやってみた感じ、わずかに軌道を反らすことが出来た。

 おそらく熟練度が関係しているのか体術のレベルが関係しているのかはわからないが、上げていけば自分の意思通りに動かせたり、調整はできそうな感じがする。

 初心者には使いやすく、熟練者には創意工夫で使い勝手よくできるようになっているんだな。納得!素晴らしい!


「戦闘スキルいい、すごくいい」


 魔法の時も感動的だったが、スキルも感動ものだな。俺、やっぱ異世界ファンタジー大好きなんだな。

 あらためて思ったところで、次に鑑定を詳しく見ていく。


「よし、次鑑定を〈鑑定〉」


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鑑定:対象の情報を読み取る

 LV1:〈鑑定〉を覚える 名前、名称、年齢を読み取る 魔力+10 魔力消費20

 LV2:種族、性別、状態(状態異常は悪いと表示)を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費19

 LV3:状態(武具などの品質)を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費18

 LV4:職業を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費17

 LV5:状態に状態異常を追加、価値を追加で読み取る 魔力+10 魔力消費16

 LV6:ステータス、スキル、魔法を追加で読み取る(ステータスオープンにより自身のステータスが確認できるようになる) 魔力+20 魔力消費14 

 LV7:エクストラスキル、スキルLV、アイテムや武具などの詳細情報を追加で読み取る 魔力+20 魔力消費12

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「え、これやばくない。思ってたのと少し違ったのですけど」


 レベル上がると魔力消費が下がっていくタイプかぁ。確かにそういうのあるよね。体術の時に気づかなかったけど、ステータスが一部上がってるな。

 鑑定だけで魔力+90も上がってる。エクストラスキルだからこんだけ上がってるんだろうけど、ステータス伸ばす方法が自身のレベル上げの他にスキル上げでも出来るっていうのは、すごくいいね。これは俺好みの展開だよ!


 あ、ステータスオープンあるじゃん。すごく気になるが、他のスキルや魔法を確認した後でゆっくり見てみよう。


 またテンションおかしくなりかけてるな。一度深呼吸しとこうか。スーハースーハー。

 深呼吸していると、ミランダが朝食だと呼びに来たので、落ち着きながら一緒に朝食に向かった。

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