ステータスが見れるようになった
鑑定で職業が分かるようになってから3ケ月が経った。
朝起きてまずは自分を鑑定だ。もう日課のようなものだな。
「〈鑑定〉」
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名前:リオン・スペンダー
年齢:3歳
種族:人族
性別:男
状態:普通
職業:鑑定士
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「次は机でいいかな。〈鑑定〉」
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名称:机
状態:良い
価値:Eランク
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「よし、価値の項目が増えたぞ。いやー順調だねー」
価値についてはランク制か、机のEランクがどの程度かわからないな。まあ、机はいいとして今後武器や防具の価値が判断出来るのはありがたいな。
そして、この3ケ月で朝の鑑定は5回出来るようになっていたが、今朝は6回に増えていた。
「魔力も順調に増えているに違いない、[鑑定の儀]が楽しみだな」
さらに半年以上が経ち、この世界に転生してからは4年程が経過していた。
相も変わらず、俺は鑑定と魔力操作、庭を疾走している。
4歳児にしては、いずれもかなり鍛えられていると思われる。
今では朝の鑑定を17回まで行えるようになった。そして、この半年で鑑定を検証した結果、新たに判明した事がある。
同じ対象を鑑定する場合、1時間以内であれば魔力を消費せずに再度鑑定する事が出来る。その時は情報がリアルタイム更新されているぞ。
そして、俺はこの方法を使えば鑑定の熟練度上げが出来ると思って1日中鑑定をしまくってしまったんだ。結果、魔力消費がなければ熟練度が上がらないことがわかった。なぜ言い切れるかだって?それは本当に1日中、暇があれば常に鑑定をしていたからだ。おそらく何千回と鑑定をしたことだろう。
なぜ、こんなことをしてしまったかというと、まさに異世界の裏技を発見したかと思ったので、そのままのテンションでずっと鑑定を使い続けてしまったのだ。あれは今思えば失敗だったとすごく反省している。
そう都合のいい話がある訳がないのだ。俺は失敗から学んだよ。
しかし、悪い話ばかりでもない。いつの間にか寝る前の時間の鑑定回数が朝と同じだけ、つまり魔力が全回復しているようなのだ。
原因は全く分からないが、その日だけかもしれないと思ったが、今もずっと回復は続いている。
本当にうれしい誤算だ。鑑定の熟練度上げだけではなく、今後、魔法を覚えて使っていく場合に、この回復力は絶対に役に立つものだからな。
この時ぐらいから朝の鑑定の回数が一気に増えたのは。何か魔力回復系のスキルと魔力上昇系のスキルを取得したのかもしれないな。
今でこそ、こう冷静だが、当時は、
「ヤッフーー!異世界サイコー!魔力回復ありがとー-!!キャッハーー!!」
いつの間にか本当に叫んでいたみたいだ。それはもうテンション最高潮よ!ミラさんが、心配になって訪ねてきたしね。あの時はごまかすの大変だったな。
それはともかく、こうして魔力の自動回復を手に入れた俺は鑑定の熟練度上げの効率をさらにアップさせたのだ。
そして数日が経過した朝、
「〈鑑定〉。ふぁっ、ステータスキターー!!」
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名前:リオン・スペンダー
年齢:4歳
種族:人族
性別:男
状態:普通
職業:鑑定士
ステータス
レベル:1
体 力:28/28
魔 力:257/273
攻撃力:5
耐久力:5
敏捷力:5
精神力:5
抵抗力:5
スキル
体術
魔法
魔力操作、生活魔法
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「レベル1で魔力がめちゃくちゃ高いぞ。他のステに比べてだけど」
これは努力の結果が身を結んだと思っていいかもな。地味にうれしい。
ステが見れるようになったから、ますます異世界ファンタジー感が出てきたな。
「基本ステにスキル、魔法と、なるほどね……あれ?鑑定がないぞ」
鑑定使えてるから覚えてるはずなんだけど、何で表示されてないんだ?何か上位のスキルとかに分類されててまだ鑑定レベルが低くて見れないのか?
身体強化もないけど、体術がそうかもしれないしな。魔力回復系もないし、鑑定と合わせて上位スキルの可能性があるな。
「というか、鑑定結果を鑑定出来ないのか?いわゆる詳細鑑定的な、やってみるかステータスを〈鑑定〉」
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レベル:戦闘力の判断基準値。
体 力:生命力。前が現在値、後ろが最大値。体力が0になると戦闘不能状態になる。
魔 力:スキルや魔法を使う為のエネルギー。前が現在値、後ろが最大値。魔力が0になるとマインドショック状態になる。
攻撃力:物理攻撃力。通常攻撃やスキルでのダメージに影響する。
耐久力:物理防御力。通常攻撃やスキルへの被ダメージに影響する。
敏捷力:素早さ。行動全般、スキルや魔法の発動に影響する。
精神力:魔法攻撃力。攻撃魔法の威力に影響する。
抵抗力:魔法防御力。魔法への被ダメージ、防御魔法、回復魔法、状態異常の耐性に影響する。
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「おお、ゲームの説明っぽいの出てきた」
なるほどなるほど。魔力切れになるとマインドショック状態になるのか。精神的に病んでる状態に近いからな。俺はブラック企業で鍛えてるからそこまで感じなかったけど、初めて魔力切れ起こしたアルスは結構辛そうだったもんな。
気になるのは、抵抗力かな。魔法への防御力で防御魔法、回復魔法、状態異常への耐性とかなり重要な役割を持っているステータスだな。うんうん。
じゃあ、次はスキルの確認しよっかなぁ~。
俺はうきうきとスキルの鑑定をするのであった。
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