第11話 やはり店の店主はOL様達が苦手のようです(6)
「えっ! いや、あの、あっ、はははっ」
う~ん、でも翔太はあの通り。この通り。
と言うか?
翔太自身が吐き気、嘔吐、動悸、眩暈、息切れ……。自身の心臓がバクバクするような感じ、錯覚を起こすパニック障害の方が出ずに。
只彼は自身の顔を強張らせ、引き攣らせながら自身の頭、後頭部に手を当てながら笑い誤魔化すだけなのだよ。
だからもしかしてこれは?
神さま、女神さま、御神体さまのお陰なのだろうか? と思いながら四人の様子を窺っていると。
「亭主、ならん。ならんぞ。わらわ以外の
何故かお稲荷さまが自身の雪のような真っ白い頬や耳を真っ赤にさせながら呻るように。
そう、自分以外の女性に婚姻の申し込みをしてはならぬと女神さまは嫉妬心をあらわにしながら不満を漏らすから。
翔太の瞼が大きく開いて「えっ!」と驚嘆が漏れれば。
「もう奥さんは冗談、冗談ですよ。誰も御主人を盗る。盗んだりしませんよ。ねっ?」
「うん、そうそう、奥さんのいる時は盗りません。盗みませんよ。でも可愛い奥さんがいない時ならば女怪盗になってイケメンの旦那さんのハートをギュッと鷲掴みして奪い。連れて逃げるかも。うっ、ふふふっ」と。
翔太のことを妙に気に入ったOLのお姉さんが妖艶な笑みを浮かべながらお稲荷さまへと呟けば。
もう一人のOLのお姉さんの方も。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます