第2話

ビーフステーキが、メニューから消えた理由は何か?

それはビーフカレーのようにスプーンで

食べるものではなく、ナイフを使って食べるものだったからです、そして今日の朝、

ビーフステーキはご老人の前に出されました、

ご老人はそのナイフを使って犯行を、そして、

そのビーフステーキを用意したのが、配膳担当の先輩ナース、

あなたです、、その証拠に、、、

ペロリ、このナイフからはステーキソースの味がします…!


フッ、フフフフフフフフフフフ!

よく分かったわね!でも、気づいてない、

そう、私はナース歴12年のベテランだってことを

そう、今日の事件も、10年前の連続ナイフ殺人事件も、

私とこのおじいちゃんが

起こしたものだってことに気づいてもらわなくっちゃね!

私はナイフを渡し、殺せと唱えるだけで

このおじいちゃんは犯行に及び、そして、忘れる、


そう、完璧な犯罪、どれもこれも、今の老人を

抱えるシステムの問題よ、!

いつまでも、苦しんで、いなくならない老人たち、そしてそれを

介護するナースたち、介護疲れがいつまでもとれない、

そんな世の中に嫌気がさしてやってやったのよ!


俺は言葉に詰まる、これは巨大な社会の問題だ

いち探偵ごときが口を挟める問題じゃない…、

そこに後輩ナースが話し出す…

介護疲れ、確かにそうです、殺したくなるときもありますよね、

私もそうです、老人たちの

苦しい生活を先延ばすだけの実りのない生活、

嫌です、だから、それを実行してしまうなんて

尊敬します、時と場所が違えば、正しかったのは先輩かもしれません、


でも、今ここでは間違いなんです残念です、

先輩…、先輩ナースははあと、ため息をつく

私もこのおじいちゃんも、もう、疲れたわ、

10年以上も病院に、もう辞めたいと思っていた

のよ、、ちょうどよかったわ…、こんな生活と

おさらばするいい機会ね…そうしてこの事件は、


ぼけた老人と、先輩ナースがちょっとした解職処分を受けることで解決したのだった

だが、世の中には、まだまだ他のところでも、

そうした事象が見られることは、忘れてはいけないだろう、、終わり

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【探偵もの】老人ナイフ連続殺人事件 minim @minim92

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